八王子市議会議員

相沢こうた

KOHTA AIZAWA

相沢こうたの使命

新年あけましておめでとうございます。

こんにちは、八王子市議会議員の相沢こうたです。

2023年1月

〇朝晩の冷え込みは厳しかったですが日中はとても穏やかな日が多かった正月でした。

一週間弱という短いお休みですが、少しは正月を家でゆっくり過ごしたり、正月らしい食べ物をと思い、今年も暮れにスーパーマーケットや市場などに出かけて日常よりも多めに食料品を買ってきました。いくつかのお店を回りましたが、どこも寿司、刺身、天婦羅に肉など大変多くの食品が並んでおりました。我が家では子どもたちがなま物を好まないこと、俗にいうお節料理には一切興味を示さないことなどの傾向が年々如実になってきましたので、我が家では無駄になってしまいそうな部類の物は極力購入しませんでしたが、それでも買い過ぎなのでしょうね、冷蔵庫に多少の余りものが発生してしまい処分せざるを得なかった物を生んでしまいましたし、正月から10日経過しましたがカマボコはまだ消費しきれていません。更に思うのは「あれだけ多くお店に並んでいた賞味期限の短い食料品は全て売れたのだろうか? ものすごい量を購入している方を結構見かけたけれど、あれらは全て食べることができたのだろうか?」ということです。

〇気になって少し「食品ロス」のことを調べてみました。
食品ロスに関しては少し前から世界的社会問題のひとつとして取り上げられていますので消費者省のホームページなどにはかなり具体的な数字が掲載されていますのでいくつか抜き出してみます。
・令和2年度の日本の食品ロス量年間522万トン、事業系は275万トンで主に規格外品、返品、売れ残り、食べ残しなど。家庭系は247万トンで主に食べ残し、手つかずの食品(直接廃棄)、皮の剥きすぎなど(過剰除去)が発生要因。家庭系の量は一人一日一杯程度の茶碗一杯の飯を破棄しているくらいの計算になるとのこと。
・家庭系の食品ロスについて消費者庁の調査で「まだ食べられるのに捨てた理由」は(1)食べ残し57%、(2)傷んでいた23%、(3)期限切れ11%(賞味期限切れ6%、消費期限切れ5%)の順。
・日本の食料自給率は37%で、食料の多くを海外からの輸入に依存している現実にあり、食料を大量に輸入しているのにその多くを捨てていることになる。
・世界の食料廃棄量は年間約13億トンで、この数値は人の消費のために生産された食料のおおよそ3分の1を廃棄していることになる。
・食品ロスを含めた多くのごみを廃棄するため、ごみ処理に多額のコストがかかっており、また可燃ごみとして燃やすことで、CO2排出や焼却後の灰の埋め立て等による環境負荷がかかっている。
・多くの食品ロスを発生させている一方で、7人に1人の子どもが貧困で食事に困っている状況。

〇既にはっきりしているこれらのデータを参考に考えると、クリスマスから年末年始へと続くこの時期は間違いなく食品ロスが多く発生してしまっているのだろうと推測します。自分の金で購入しているのだし、一年に何度もあることではないので正月くらい豪勢に過ごしたいとか、来客があった場合に何も出せないのではみっともないので少し余裕を持って用意しておくのは当然とか、様々な理由として口に出る言葉は理解できますし、自分自身も気を抜くとそちら側の心持ちになってしまいがちです。こういった一人ひとりの問題意識の希薄さが結局のところ食品ロスを改善できない根本なのだと思います。食品ロスは世界的社会問題だと認識されているのにこれを大きな課題だと国を挙げて議論されているかというと否ですし、極論を言ってしまえば人間が自然や環境に対して結局のところ無責任で勝手な考え方を捨てられない生き物だということが環境やエネルギーなどを含めた様々な課題の根本にあるのだと思っています。
話しを食品に絞りますが、食べるということは動物として当然のことであり、食べることは生きていくには欠かせないことであり、贅沢なものや美味しいと感じる物を食することは人生の楽しみでもあります。食品ロス削減の課題は、そういった考え方を改めたりやめろということではなく、ただ適量にすることを意識しようということなのだと思います。動物は腹が減っていないと狩りをしません。ライオンの目の前を水牛の群れが普通に歩いている、必要ない時には獲物となる動物が目の前にいても知らん顔であることは私が小学生の頃に何かの本で読んだのか学校で教えていただいたと思いますが、要するにこのことは誰でも知っている知識です。この知識がなぜ社会生活に生かされていないのか真剣に考える必要があると思います。
過去にはエネルギーの原料として過剰な森林伐採を繰り返す自然破壊をしたり、産業革命で土壌や海に汚染物質をたれ流したり、生活の便利さを追い求めて排気ガスで大気を過剰に汚染させたり、人間は地球に対してこういった破壊行為を繰り返して来ました。ただそれらの行為が間違えであると認めたものに対しては、完全ではないにしろ過ちを方向修正しながら現代に至る訳ですから、食に関してもできない課題ではないと思いたい、これを大きな課題であると認識して本気で策を講じれば必ず成果は出せるのだと思いたいですし、その時期に来ているのではないかと思うのです。
・相変わらずの「文字文字くん」ですが、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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