相沢こうた (あいざわ耕太) 八王子市議会議員

相沢こうたの使命

こんにちは、八王子市議会議員の相沢こうたです。

平成28年7月

・参議院議員選挙では、私の尊敬する先輩である「小林正夫」さんを無事に当選させることができました。様々な方にご協力をいただきましたことに改めて心より御礼申し上げます。小林正夫議員の更なるご活躍に期待しております。

相沢こうたの使命
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・その参議院議員選挙ですが、この間多くの総理をはじめとした応援の方々の演説や評論家の方々のお話を報道で見聞きしましたが、私の頭には釈然としないものが残りましたのでそのことを書いてみたいと思います。

小学校か中学校か半世紀近く昔のことで記憶が定かではありませんが、議会の基本的なことを子どもの頃に授業で教えていただきました。日本の国会は二院制で参議院は衆議院を監視する役割がある、参議院の前身は貴族院であったが戦後憲法で貴族院が参議院に変更された、とこのようなことが教科書に書いてあったように思います。そもそも参議院と衆議院は上院と下院という立場にありそれぞれに持たせている根本的な役割が違う訳で、憲法が改正されていませんので当然のことですが子どもたちは今でもそのように教えられているはずです。

ところが、段々と参議院と衆議院の差がよくわからなくなって来ました。今回の選挙など応援演説をしている議員やそれを報道している方々も、参議院と衆議院のどちらの選挙をしているのか解っていないのではないかと感じるほどに酷い状況だったと思います。

一つの例ですが、長野県選挙区で民進党新人として元TVキャスターの杉尾氏が落下傘候補として立候補しました。長野県には縁もゆかりも無いようですが、そもそもそこに選挙区制としての枠があり当選すれば参議院議員としての仕事をする訳ですから長野県との関連性などいりません。参議院議員と衆議院議員は役割が違い、長野県知事や地元の民意を国で反映する必要がある衆議院議員を選んでいる訳ではないのです。それではなぜ地元の選挙区を選ぶかといえば、普通は地元の方が知名度があるから選挙で有利だということだけで、杉尾氏のように全国的に知名度がある方はどこの選挙区が当選しやすいかということを相手関係から選択したということだけでしょう。この杉尾氏の対立候補の応援に来た首相の応援演説がTVで報道されましたが「杉尾氏は長野県に縁が無いので長野県の問題が解らない、そんな候補でよいのか」とやっていました。当然知っていておっしゃっているのでしょうが、聞いている有権者の方々は既に衆議院と参議院の差がよく解らなくなっていますから、これはある程度効果的だったのでは無いかと・・・。それほどまでに国民の頭の中が混乱しているとは思いたくないのですが。

参議院が衆議院に似て来た原因は、どちらも民選にしてしまったことに加えて、選挙方法を全国区制から選挙区制にしたことにあると思います。同じような構図で選挙を行えば結果は似たり寄ったりで、当然同じような形のものが出来てしまいます。これでは参議院が本来の役割である衆議院の監視をするどころか、特定の政党が両院を抑えてしまう確立が発生し、その権力の暴走を防ぐことができなくなってしまいます。まさしく今の状況がこれに近いのではないでしょうか。これを防ぐには参議院の選挙を廃止するなど、上院と下院は違った方法で議員を選出する形にしなくてはなりません。電車にあった週刊プレイボーイの吊広告に「参議院なんて貴族院に戻しちゃえ」とありました。内容は読んでいませんがこれはある意味同感です。

参議院選挙速報の番組でのインタビューでは多くの当選者が自らの抱負を語っていましたが、これがまた酷いものでした。自らが上院と下院のどちらの立場になったのかを理解していないと思われる発言の多いことには閉口しました。

こんな調子で行くと本気で憲法を改正して一院制にしろと言いだす方が出てくるのかも知れません。本来、参議院は「良識の府」と呼ばれています。民意を反映して選出された議員で形成される衆議院を良識を持って監視し、民意によって世の中がおかしな方向に変わらないようにすることがその役割です。現在の参議院はそのあり方を含めてこういった機能を果たせていないのではないかと思います。今の参議院はおかしいから廃止して一院制にしてしまえというめちゃくちゃな意見を言う国会議員もいるようですが、おかしいのならばきちんとした形に直そうと考えるのが正論です。

民主権力の暴走を制御するための議会主義、二院制、三権分立という基本に立ち返って制度を冷静に見直す時期なのではないのか、と今回の参議院選挙を通じて強く感じた次第であります。

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