八王子市議会議員

相沢こうた

KOHTA AIZAWA

相沢こうたの使命

こんにちは、八王子市議会議員の相沢こうたです。

2019年11月

〇今年も余すところ1ヶ月と少々となりました。気温が全体的に高めで木々の紅葉が進んでいないことが原因なのでしょうか、カレンダーと自身の季節感が合致せず暦上は冬間近のはずですが今年は特にその実感がわいて来ません。

・二か月ほど前から同僚の議員の所持している管理しきれない畑地をお借りすることになり、見様見真似で畑いじりを始めました。畑をやりたいと言ったものの農地の実体験や知識はほぼゼロに等しいため、野菜作りの本を数冊読みあさり俄仕込みで鍬を手にしました。久しぶりに使う鍬やスコップで手に出来たマメがつぶれ腰や背中が筋肉痛になり、そうしてやっとこ作った不格好な畝とそこに撒いた種が繰り返しの台風や大雨で流され、小さい畑ながら自然を相手にし始めた滑り出しから自然と付き合う難しさを痛感させられました。屋根も何も無い畑地では「この雨では仕方ないな」「大雨が来るのだからこの作業は後回しにしなくては」などと自然現象にこちらが合わせなくてはならないということが段々と理解できてきました。台風などの自然災害を報道するテレビなどで農家の方々が痛手だし悲しいけれども仕方ないという内容のコメントをお話ししている気持ちが少しわかったような気がしています。

相沢耕太議員

【11月17日現在、大根とほうれん草は何とか定着しそうな感じになってきました】

畑の作業に小学2年生の次女を連れて行きました。彼女の普段の生活を見ると土に直接触れることはほとんどありませんし、蠅の一匹程度でギャギャー言っているような虫嫌いですので、畑に到着する前から見るからに乗り気ではありませんでした。当日は畝づくりのための鍬での掘削と雑草取りが主な仕事でした。始めは土が少し手に付いただけで気にしていたり跳ね回るバッタや飛び回る蜂などの虫に過敏に反応し逃げ回ったり、掘削していると土中から現れるイモムシやミミズに悲鳴を上げていました。はじめから作業の手助けとしての期待は全くしていませんでしたので、まあこんなものだろうと勝手に好きなことをやらせていました。

相沢こうたの使命

こどもによってその順応性には当然差異はあるのでしょうが、30分くらいすると次女は段々と虫の部類が気にならなくなってきたようでした。虫だらけでどこからでも様々な奴が出現しますので慣れてしまったのでしょう、掘削により姿を現すイモムシを指でつまんで排除するまでに急速に順応してきました。鶏糞や堆肥も撒きますが始めはこの臭いからも逃げていましたが、これにも順応し自ら手で撒いてくれるようになり、その手で額の汗を拭って笑顔で「畑は楽しい」と言っていました。実は私もここを始めさせていただいた当初は堆肥の臭いやまとわりつく蚊やブヨなどに閉口してしまいましたが、二日で気にならなくなりました。八王子は決して都会ではありませんが、それでも一般の人やこどもが土に接する機会は少なくなっています。虫に刺されたり土の中の菌が身体に入ってしまったりすることで免疫が出来て、そのうちに大概の虫に刺されても大した傷やかゆみにならなくなるものだと農業に携わっている知人が言っていましたが、決して大袈裟な表現ではないと実感し始めました。

・少子化に歯止めを掛けたいのか、こどもの数が少なくなって来たので手が回るようになったのか、理由はどちらでもよいのですが八王子市に限らず近年はこども・子育て・学校教育などに関する施策の充実といった提案が多くなって来たと感じています。10年前はこども関連予算が少なすぎると私自身も街頭演説で訴えていた記憶がありますので、このこと自体は大いに歓迎すべき流れだと思います。ただ気になるのは過保護すぎるのではないかと感じる部分が随所に見られるところです。例えば小中学校の委託業務の中にトイレ清掃が入っています。「便所掃除くらい自分たちでやらせんかい」と何回か委員会で議論したことがあります。私は便所掃除は教育上とても大事な科目の1つだと思っています。汚れたトイレを見てどのように感じるのか、汚れたトイレを綺麗にするということはどういう気持ちになるのか、世の中には綺麗な仕事ばかりではないのだよ、大人になるために絶対に必要なことだと考えます。来春から中学校給食が給食センターからの配送で実現しはじめますが、八王子市の中学校は給食を導入する考えがなく建設されているため配膳室や配膳用のエレベーターの設置がありません。給食を運搬してくる方々が手作業で各教室前の廊下まで運搬するのだとか・・・。一階の部屋を確保してそこに搬入したらそこから教室までは生徒にやらせんかい!・・これも委員会で課題提起しましたが、今のところは生徒にはやらせないようで、この方針には私は未だに納得していません。自分たちのことは自分たちでさせる、当たり前の事がわからない大人が増えたのか、甘えるこどもが悪いのか、これではきちんとした大人に育ちません。施策を充実させることと過保護にすることは違う、とこれは一般家庭の子育て理論でも同様です。

農作物も過保護にしては絶対にダメだとお聞きしました。大地に生えているのに毎日こまめに水をやったりしていると、とどのつまりはきちんとした野菜に育たない、大事なのは最適な土壌づくりでありそれをベースに育つ野菜は滅多なことではへこたれないものだと友人が笑って言っていました。人も同じなのではないかな、とブツブツ言いながら来年春に向けた良い土壌づくりのために鍬をふるっています。

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