室蘭市議会議員

小田中みのる

MINORU ODANAKA

小田中みのる市議会レポート
VOL.4

平成22年第4回定例会が終了

平成22年第4回定例会が終了しましたが、主な内容は、契約期間終了に伴う18施設の指定管理者指定、生活保護受給者増加による生活保護費2億9千万円や大雨災害対策費など総額4億2千万円の補正予算、意見書3件などであり、原案どおり可決されました。

8日に行った私の一般質問の概要は次のとおりです。

《一般質問》

1.行政改革について

(1)職員数削減の効果と影響について

新宮市政16年の最大の功績は行財政改革であるが、職員数縮減の効果とそれに伴う影響は?

【答】一般会計で昭和54年1649名から今年度は625名となり約1,000人減少。人件費総額、歳出にしめる人件費割合では、115億円、28%から74億円17%となり、31億円、35%減少し、財政基盤確立の大きな要因となる一方、職員の責任・負担増となった。

(2)嘱託職員について

正規職員縮減に伴い嘱託職員が増加したが、その処遇改善の考えは?

【答】嘱託職員は130名増加。勤務形態に関わる判例や制度改正を注視し、待遇改善について引き続き検討する。

2.安全・安心のまちづくりについて

(1)大雨災害対策について

8月の大雨災害の後、浸水被害地区から要望のある土のう配備は?また、街路樹の葉は、雨水枡をふさぐ等道路冠水や信号機の視認障害等の問題があるが、その対応策は?

【答】来年度より浸水被害地区を対象に実防災組織等の各団体の要望を把握し、各地域の拠点に配備する方向。

街路樹に関しては、東明・白鳥台地区から要望が出されている。葉が大きいプラタナスは、市内700本あるが、街路樹植え替えを一つの案として住民や緑化関係者の意見を伺い検討したい。

(2)消防広域化について

現在の検討状況と課題、スケジュールについて伺う。また、今年度から消防職員の大量退職が続くが、今後の消防体制について、どのように考えているのか。

【答】消防本部の位置や名称のほか、職員の身分、出動体制、通信指令業務の一元化を協議。課題は、各種手当や共済組合、退職手当金組合への加入の違い、通信指令台改修等の費用分担及び人員配置。今後の消防体制については、再任用を活用するなど、現行の消防力の維持に努める。

3.ひきこもり対策について

積極的なひきこもり対策に動き出す考えは?

【答】「室蘭市青少年問題協議会」の場で、ひきこもりに対する調査及び効果的な対応策について審議するなど、より一層取り組んでいく。

4.市立室蘭総合病院について

(1)今年度の収支状況について

【答】収支は均衡し、不良債務は予定どおり6,200万円解消。総額6億6千万円となる見込み

(2)医師・看護師の負担軽減策は?

【答】潜在女性医師の確保のため、ワークライフバランスを考慮した職場環境をつくる。看護師は、定員拡大、奨学金拡大により採用数増が見込める。早期に看護基準7:1を目指す。

(3)病棟再編と施設改修計画は?

【答】現在休止中である精神科病棟3階や来年度縮小される小児科外来等を活用し、リハビリ機能強化や亜急性期病床の拡大、救急ホールの移転・拡大を検討しているが、多額の費用のため、診療面の効果に加え費用対効果を検討している。

小田中みのる
室蘭市議会議員