鹿屋市議会議員

東ひでや

HIDEYA HIGASHI

東ひでや議員へのインタビュー

国政との違いについて(有権者が地方議員に期待されている事柄とは)

東秀哉議員

記者 国政との違いとして、有権者が地方議員に期待されている事はどのような事柄だと思いますか。

東秀哉議員 国政における一元代表制(議院内閣制)と地方政治における二元代表制(行政執行機関としての首長とその監視・提言機関である議会・議員)のもと、政権交代などによる大きな政策転換によって、地方政治は翻弄されていると思います。地方分権一括法が施行され既に9年あまりが経過していますが、地方分権改革はまだまだ道半ばの感が否めないどころか、自治権の侵害とも受け取りかねない状況です。国政と地方政治は事情が大きく異なることから、可能な限り地方政治における国政の関与を権限・財源においても最小限にとどめる必要があると思います。そのための活動が地方議会・議員に求められていると思いますね。

鹿屋市で今、一番問題だと思われる事

記者 鹿屋市で今、一番問題だと思われる事は何だと思われますか。

東秀哉議員 市街地再開発事業・畜産環境センター・公共下水道事業等、これまでの市政運営における負の遺産を今後どう解決すべきなのか。また、ますます加速化する少子高齢化社会の中で、大隅地域のリーダー都市として、今後の福祉政策・産業振興・地域医療体制・公共交通体系の整備等、圏域全体の維持発展に大きな役割と責任が課せられています。

その問題に対する具体策

記者 現在、東市議がその問題に対して具体的に取り組んでいる事があればお聞かせください。

東秀哉議員 市街地再開発事業については、国と地方の財政的な見地や市民生活様式の大きく変化した中で中心市街地に対する位置づけ想いも大きく変化してきていることなどから、市街地再開発事業に対して徹頭徹尾中止見直しを求めてきました。残念ながら、私が懸念したとおり、維持管理費と市債償還が大きく市の財政を圧迫し、その負担に見合った事業効果がみられません。打つべき手は、定住自立圏構想の中で新たな事業効果を創出する以外にないのですが、具体的解決策を見いだすのは困難です。
畜産環境センターについては、鹿屋市へのセンター引き渡し・供用開始当初から鹿屋市が求めた仕様書どおりの豚糞尿処理がシステムの不具合でできず、これまで多額の修理費用を鹿屋市が負担してきました。これについても多くのいきさつがありますが、鹿屋市バイオマスタウン構想の中で、新たなシステム利用の方法を再考すべきです。
また、公共下水道事業については、多額の事業費が鹿屋市の財政を将来にわたって圧迫し、その事業効果についても事業費の割にさほど期待できないし、処理コストも合併処理浄化槽に比較し割高であることから、公共下水道事業は早々に事業中止し、生活雑排水の個別処理を前提とする、市町村設置型合併処理浄化槽整備推進事業の導入を提言してきました。ようやく、市当局は、公共下水道事業の凍結・見直しに踏み切り、22年度中に結論を出すとのことですが、これまでの公共下水道事業費の財政的な呪縛から解放されるのは、今後十数年を要すると思います。結論を先延ばししたつけはかなり大きなものがあります。処理コストも安く、少子高齢化社会にマッチし生活環境改善にピンポイントで効果を発揮する市町村設置型合併処理浄化槽整備推進事業の早期導入が不可欠です。

議員活動報告

記者 東市議は現在議員としての活動報告は、どのような方法で行なってらっしゃいますか。

東秀哉議員 年に2回、2月と8月に「鹿屋市議会報告」として、郵送・手配り合わせて、7.000枚ほど第一鹿屋中校区を中心に有権者のみなさんにお届けしております。結論に至るまでの経緯を中心に議員としての考え方を織り交ぜた歯に衣着せぬ内容だけに一部の議員には評判が芳しくありませんが、有権者には好評を得ています。今後も、何事にも恐れず・怯まず・囚われず、お届けしていきたいと考えています。

記者 ありがとうございます。

若い有権者が政治に興味を持ってもらうための工夫

記者 若い有権者の方々に政治に興味をもってもらうためには、東市議は何が必要だとお考えですか。

東秀哉議員 特段の工夫は思いつきませんが、国政であれ、市政であれ、将来にわたって若い人たちが生きていく経済社会環境は今作られていることをわかってほしいし、政治をおろそかにした付けは必ず有権者に返ってくることを肝に銘じてほしいと思います。

記者 ありがとうございます。

支持者へのメッセージ

記者 最後に支持者にお伝えしたいメッセージがあればお願いいたします。

東秀哉議員 鹿屋市が抱える様々な解決すべき課題を的確にあぶり出し先取りし、決して先送りすることなく新たな方向性を見いだすべく、何事にも恐れず、怯まず、囚われず、取り組んでゆきたいと思っています。私の政治テーマは、「真の市民自治の実現」です。今後ともこのテーマを念頭に真っ直ぐに正直に市政に関わっていきたいと思っています。

記者 ありがとうございました。

東ひでや
鹿屋市議会議員