香取市議会議員

こうの節子

SETSUKO KOUNO

こうの節子の活動報告
VOL.6「清流」第59号

12月議会報告

H24年12月定例議会は、11月29日から12月17日までの19日間の会期で開かれました。

今議会では、一般会計補正予算などの市長提出議案26件と議員提出の発議案(機能性低血糖症にかかる国の取り組みを求める意見書)1件の他、請願2件、陳情4件が審査さ れました。詳細については、2月1日発行の『katori議会だより』をご覧下さい。

市民に開かれた議会の実現をめざして

≪議会改革検討特別委員会報告≫

議員定数の削減=議会改革?

昨年のちょうど今頃、「会派に属さない議員の会」が立ち上がり、3月定例議会から会派の一つとして登録されました。5人のメンバーが所属したので、会派の人数按分により、議会運営委員会、予算審査特別委員会、議会改革検討特別委員会、決算審査特別委員会にそれぞれ2名ずつの委員として参加が可能となりました。

ちなみに、香取市の場合、3人以上の人数がなければ会派として認められません。

そして会派の人数按分で委員選出するので、無会派の議員は、特別委員会や議運には入 れません。(他市の議会では、2人からの会派、あるいは一人会派を認めている市もありますし、議運にも委員会からの代表として一人会派の議員も出席できるところもあります。)

3月議会で発足した議会改革検討特別委員会には、私(河野)と坂本洋子議員が出席。

各会派からの選出委員は―高岡正剛、堀越博(香翔会)、伊藤友則、奥村雅昭(市民クラブ)、林幸安(香取新生クラブ)、伊能敏雄(創政会)、河野・坂本(会派に属さない議員の会)―敬称略

3月定例議会中に委員長(伊藤友則氏)、副委員長(堀越博氏)の選出があり、実質4月27日を初回として、概ね毎月一回を目途に委員会が開催されました。

以前、『清流』の紙面や議会広報でもお知らせしているように、会派から提案された検討項目について、審議を重ね、結論の出たものから委員長が議会本会議に中間報告。合意に至ったものから実施されています。

議決の賛否を議員ごとに公表することについては、一昨年来市民から要望が出されていたものですが、早急に実施すべしとする意見で一致。

議会広報8月1日号から掲載を開始。

議会情報の公開については議会の様子をインターネットによって配信し、市民に開かれた議会を目指そうと言うものですが、北総11市の中で香取市を含む4市が検討中で、その他7市はすでに実施済。

香取市でもすでに議会費に予算計上されていたので、委員会では実施方法について調査研究しました。

ユーストリームを使って、本会議のみならず委員会の様子もインターネットで配信できないかとの議論もありましたが、ユーストリームを活用している議会の数も少なく、まだ検討の余地があると言うことで、今回は安定した映像配信を維持するためリース契約により、まずは本会議のみ。

本会議のインターネット配信は3月定例議会から実施予定〔3支所でも議会中継受信可能〕

政務調査費の使途基準については、政務調査費の手引きに沿って、領収書をきちっと提出すること、物品の購入には慎重にするということで合意。

尚、地方自治法の一部改正により、『政務調査費』の名称が『政務活動費』に改められ、『政務活動費を充てることができる範囲』についても条例で定めることとされました。

会派の人数については、県内36市のうち19市は2人以上、10市は3人以上、6市は1人以上を持って会派とするという実態から、私たちの会派としては2人以上での会派を主張したのですが、今のままでよいと言う意見が多く、また、会派制については次に選挙された人たちで決めることで今議会では決められないという意見に押され、改選後の議会に申し送りということになりました。

会派による代表質問の導入については、時期尚早という事で不採用。それほどに政策会派としての実態がないと言うことかも?

議会基本条例の勉強会については、勉強会を行うことを決し、その開催について議会運営委員会に要望。その結果議長に一任されたのですが、11月29日の特別委員会で確認したところによれば根本議長は必要性は認めるが今年度は開催できないとの事。

他の議員からも、議会のあり方について基本的なことを条例化して活発な議会活動をしている議会もあるので、まずは勉強会を是非要望するとの意見あり。

反問権の導入については市長の方からの要望があり、委員会での議論になった。情報量に格段の差がある中で、一般質問する議員は1人で対応しなければならない。議会の活性化という面から導入しても良いが、無制限に導入することについては問題があると主張しました。議員としての調査権まで制限されることのないように、論点の趣旨確認程度にとどめ、市長のみに認めると言うことになりました。又、議場内においては議長の整理権でしっかりやってもらうと言うことになり、12月議会から導入されました。

議員定数については、当初より削減ありきの意向が強く働いて議論が進められてきましたが、その人数と根拠となるものについては全員協議会で皆さんの意見を聞くべきではないかと言うことになり11月22日全員協議会開催。その結果、議員定数を

※20人とする―2人
※22人とする―15人
※現状維持(25人)―2人
※現状維持または20人―1人
※数を明言せず―4人
意見の中には
※歳費の削減も考えるべき
※何故、議員定数の削減が言われるのかを考えるべき
※議会のあり方を議論、検討する前に議員の数の明言は困難
※多くの市民の声を代弁するなら数を増やしてもいいのだが、現状の議会では減らさざるを得ない
などの発言もありました。

その後11月29日に開かれた議会改革特別委員会では、「全員協議会の結果を受けて、結論を出しても良いのではないか」との意見もありましたが、「議会のあり方や役割についての議論をなすべきではないか」「(多数決で行えば)22人に落ち着くと思うが22と決める根拠がわかりづらい」などの意見が出て議論を継続。

1月21日再度委員会が開かれ、委員会としての結論を3月議会に報告するため、委員会での採決をしたのですが、22人での削減については、賛成4人、反対3人。少数意見の尊重を提案。

独り言

全国的に議会改革は常識となっている昨今、問われているのはその中身ではないだろうか。

議員定数の削減だけが議会改革ではないはず。今回提案された3人減の根拠とされるものについても、行革と、近隣市町や同規模の自治体と横並びという発想が主だと思われるが、民主主義の原点は、より多様な意見があってこそ健全であり、地盤や知名度の少ない新人や女性も議員になり易い環境を作っておく事も大事ではないか。

住民の意思を広く反映させるためには議員の数は安易に減らせばよいということではない。因みに、香取市の場合、議員一人にかかる年間経費は840万円。3人減となれば年間約2500万円の経費削減効果を生む。

その様な数字の行革効果だけを言うならば現状の25人の定数で1人100万円ずつ歳費(報酬)を減額すれば良いという考えもある。議員の一番気にする市民感情からして、議員数の削減に異を唱えることは難しいが、何故議員は要らないといわれてしまうのか?住民の議会への不信が議員の削減を後押ししているのではないだろうか。

議員が独りよがりの改革になっていないか? 果たして誰のために改革をするのか? 議会改革のその先に何があるのか?

一度原点に立ち返って考えてみたい。

婦選は鍵なり

(女性が参政権を持つことが平和な社会を築く手がかり『鍵』であると言う意味)

昨年11月20日、市川房枝記念会の財団設立50周年記念シンポジウムに参加。

緒方貞子さんの講演を聞いた。1968年当時、ICUの大学で教鞭を執っていた緒方貞子さんを、国連総会に日本の女性代表として出席するよう、自ら何度も軽井沢のお宅に出向いて説得されたのが、市川房枝さん。

まだ小さい子供さんを抱えて決断しかねていた緒方さんを更に後押ししてくれたのがお父上。

このことがきっかけとなり、その後の国連での緒方さんの活躍が、世界の平和にどれだけ貢献しているかは周知の通り。国連難民高等弁務官として、又、退官後はJICAの理事長として、つい最近まで特に危険な紛争地域でご活躍されていた姿に深く感銘し、貴重なお話を伺えたことに感謝。

因みに緒方貞子さんは今84歳、市川房枝さんは、87歳で亡くなる時まで現役の参議院議員として活躍されていた。

『平等なくして平和なし。平和なくして平等なし』の信念のもと、長年にわたる血のにじむような忍耐強い運動によって獲得された婦人参政権の重み、そして、『権利の上に眠るな』という市川房枝さんの警鐘が改めて胸に響いた日であった。

皆さんからの声

私は『清流』の愛読者の一人ですが、皆さんの声の欄があることを嬉しく思い、私も投稿させていただきたくペンを取った次第です。

私は香取市民として、市民の生命を守るべき小見川総合病院の建て替えについて、市としてはどのような考えを持っているのか不安になっております。老朽化が進んでおり、耐震性も含めて入院している方と、そのご家族は不安だと思われます。今後も大きな地震があると予想される中、入院、通院されている方、その場所で勤務している方が安心できるように早めに建て替えなどの対策をしていただきたいと思っております。

また、もう一方で県立佐原病院と小見川総合病院を統合するかもしれないという噂を聞きました。今現在でも県立佐原病院と小見川総合病院は外来にかかるとしても長い待ち時間を要します。それだけ数多くの患者さんが受診されるということです。そのような状況の中、二つの病院を一つに統合したら外来はあふれることは誰もが予想されますし、受診できない方もでてくるのではないかという不安もあります。そして、それだけ数多くの患者さんを診る先生方や勤務されている方の負担もかなり増えるのではないかと思われます。また、統合されてしまい移転してしまった際には、多くの高齢者の方々が、遠くになれば通院するのに不便を感じるでしょう。

このようなことを考えると現状の二つの大きな病院を市で存続、維持できるように市長をはじめ市議会議員の皆様に早急に取り組んでいただきたいと願っております。

私自身だけでなく、多くの市民の方が望んでいると思います。(Y.T)

7年ぶりの朗報 香取市でお産ができる

「かとり助産院」開院の翌日(1/24)院長の斉藤葉子さんを訪ねた。

元旭中央病院の看護部長として又、県助産師会の会長を勤められた彼女が、長年の夢の 第一歩をこの香取の地で踏み出して下さった。

旭中央病院と連携して分娩業務に当たる他、育児不安への対応や母乳育児の支援など、 助産院ならではのぬくもりのある事業が期待される。

「かとり助産院」山之辺二一番地 Tel〇四七八―七九―六六五〇

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