香取市議会議員

こうの節子

SETSUKO KOUNO

こうの節子の活動報告
VOL.5「清流」第58号

9月議会報告

8月28日〜9月21日までの25日間会期で9月定例議会が開かれました。

今議会には、市長からは17件の議案が提出されたほか、人権擁護委員について諮問6件、H23年度決算の認定12件、陳情1件、議員発議案1件が出され審議されました。

議案第一号―一般会計補正予算歳入、歳出それぞれ5億1061万3千円を追加し、それぞれの予算総額を352億4658万9千円とするもの。

≪歳出の主なもの≫

予防接種事業―2881万1千円(ポリオの不活化ワクチンへの切り替えのため)
廃棄物不法投棄防止事業―1226万8千円(緊急雇用で不法投棄巡回監視・回収業務委託)
水道事業会計補助金(高料金対策臨時分)―1億5290万円
廃棄物適正保管施設整備事業―1007万8千円(蛍光灯などのPCBや不法投棄の家電保管施設)
太陽光発電等導入促進事業―682万5千円(メガソーラー事業の検討のため候補地、採算性などの調査)
地域防災対策事業― 279万6千円(各家庭に避難場所を示した防災啓発チラシとマグネット式ストッパー配布)
(仮称)栗源市民センター整備事業―2233万4千円

≪その他、主な議案≫

議案11号―香取市民センターの設置及び管理に関する条例の制定(来年4月にオープンする小見川市民センターの設置、管理についての条例)

議案15号―財産の取得について(防災行政無線戸別受信機3500台を指名競争入札により、8636万2500円で千葉市のスイス通信システム株式会社が落札。売買契約締結にあたり議決が必要。)

尚、今回の交換貸与先は小見川中央地区。

議案16号―財産の取得について(学校給食センターの消耗品購入について指名競争入札 により1億179万7500円で千葉市の株式会社関東三貴が落札。物品売買契約を締結するに当たり議決が必要)

また、今定例議会では、H23年度の決算について特別委員会を設置しての審査が行われました。(9月10日〜12日)

最終日の9月21日、全ての議案について原案可決、認定。(議会便り27号参照)

また市長からの諮問案件―任期満了となる人権擁護委員6名についても承認可決。

多田博氏、小林尚英氏(継続)岡澤栄子氏、鈴木美恵子氏、越川芳明氏、八木秀子氏(新任)

また議会推薦の農業委員については、伊藤はつ子氏、宮崎正子氏、林藤江氏、加瀬由美子氏が推薦候補として承認されました。

河野議員の一般質問穎

小見川総合病院の建て替えと今後のあり方は如何に?

≪河野≫
合併当初より懸案となっていた小見川総合病院の建て替え問題について再度質問 しました。

と言うのも、昨年、1千万円の予算で小見川総合病院の今後のあり方を検討するための 調査研究が行われ、その報告書が3月に出来上がって提出されているからです。

その報告書によれば、今後想定される総合病院のあり方として、県立佐原病院との連携、 一体化も含め、5つのパターンが示されています。

病床部分を維持し、機能的に連携するケースとして、
①高度急性期病院
②地域一般病院
③長期療養対応病院
病床部分も統合して物理的に一体化するケースとして
④サテライト診療所
⑤統廃合
小見川総合病院については、合併後東庄町と香取市の一部事務組合立病院となっていま すが、香取市が86%の負担割合を維持し、患者の約8割が香取市民という地域の拠点病 院。特に開業医の少ない小見川、山田地域の住民にとっては、なくてはならないかかりつけ医の役割も果たしている病院であるということを踏まえ市民の意を代弁して質問いたしました。

≪河野≫
病院の今後のあり方についての調査報告書にある5つのパターンについて、香取市としてはどのように分析しているか。

≪市長≫
香取市としては担当部署で分析を進めさせているところ。

≪河野≫
建て替えについての事例も報告されているが今後のスケジュールはどうなるか。

≪市長≫
最終的には病院組合で決めることになるが県の方向性を確認することが必要不可欠。

≪河野≫
「既に3回県との話し合いを持ったが、進展がない」とのことだが、どのような話し合いか。

≪市民福祉部長≫
香取市内にある県立病院との兼ね合いを考慮する必要があり、その上で小見川総合病院のあり方を検討していかなければならないので、県に方向性をきちんと整理して出して欲しい旨お願いしている。

≪河野≫
県の方にも伺ってきたが、県としてはあくまで県立病院についての問題意識であって積極的に小見川総合病院との統合は考えていない。むしろ香取市としての方針をあげてから協議に入るとのことなので、香取市としての考えを聞きたい。県立との統廃合は考えているのか。そうなると経営主体はどうなるのか。

≪市長≫
県のどこへ行ったのか誰と話したのか解らないが、私はそのようなことは聞いていない。経営主体についても組合立であるので勝手に香取市で決めるわけにはいかないということを前提にして、統合の先についてもこれから協議されていくものであると思う。

≪河野≫
調査報告書を読めば、老朽化した病院の建て替えは喫緊の課題であり、建て替えの事例も(それぞれのケースについて)出されているが、財政的にも香取市の負うとこ ろは大きいと思うので、庁内における検討はどこの部署がしているのか。

≪市民福祉部長≫
今後の計画及び予算については病院組合において検討されるものと考えている。

≪河野≫
市長は「新年度には検討委員会を設置して、市民から求められる医療機能や県立病院との一体化の可能性も含めて方向性を導き出していきたい」とのことであったが、検討委員会はどのようなメンバーで行っているのか。

≪市長≫
市側は私、副市長、市民福祉部長、病院側は事務長、総務課長、県側は議長、健康福祉部長、健康福祉政策課長、政策副参事、病院局長で、今やっている県との検討会です。

≪河野≫
構成市町という東庄が入ってないし、香取市が主体になって考えて良いのではないかと思うが、市の部内に於いては何も検討していないのか。

≪市長≫
東庄については連絡しているが参加しないとのこと。庁内においては下話程度はしているが、病院組合の占める割合が大きいので、もう少し先が見えてこないと財政的な措置など香取市が見ていく部分はもう少し先になると思う。

≪河野≫
総合計画の後期計画を立てるにあたっての市民懇談会でも、市長は小見川での重要施策として病院問題、ソニー跡地への企業誘致を明言されていたが、ある程度の方向が出た時は、市民との意見交換会なり、このテーマでの懇談会を開く考えは?

≪市長≫
考慮する。

≪河野≫
高齢化、そして災害時の地域の医療拠点としての小見川総合病院の存続を切望する市民の意思を汲んで、市長が県に交渉に望んでおられるのであれば、市民は署名を集めてでも後押しすると思うし、議員も同様であるが、如何。

≪市長≫
ここの大きな案件については何としても完結させたいし、県立病院はあるが、大きな支出をして、組合長として(総合病院の)経営に携わっている私ですから、これを良くする為に、どこへ行くにも市民の熱望を胸に仕事をしている。

≪河野≫
市長を信じているので、くれぐれもサテライトや統合にならないようよろしくお願いしたい。

幼保一元化によるこども園構想の進み具合は?

≪河野≫
生涯にわたる人格形成の基礎を培う幼児教育の重要性に鑑み、幼稚園と保育園のそれぞれの長所を生かした総合こども園構想についての取り組みは、どの程度進んでいるか。

≪市長≫
本年7月に幼保一元化施設整備プロジェクト推進会議を設置し、一元化施設の整備に向けた検討を開始。これまでに5回会議を持って、幼保一元化の制度設計、施設内容について調査、検討をした。一元化の施設整備計画は本年度中に作成する予定。

≪河野≫
具体的にどこの幼稚園と保育園で進めているのか。

≪市民福祉部長≫
東日本大震災での被害状況及び施設の老朽化から小見川中央保育所と小見川幼稚園を一番先に進めたい。

≪河野≫
一元化をするにあたって支障となるものは?

≪市民福祉部長≫
保育時間帯の問題、教育的な問題、保育面等のすり合わせ、職員の給料体系などの部分が課題。また8月に子育て関連法案が可決されたので、それらを踏まえて今後の幼保一元化の方向性を決めたい。

≪河野≫
幼児教育のしっかりした理念を持って望んで欲しいが、職員の研修は行われているか。

≪市民福祉部長≫
まずは施設の制度設計の検討をして、次に職員の体制や相互研修等についても検討したい。

≪河野≫
老朽化した施設、耐震化の必要な施設については、幼保一元化に伴って施設新設構想があるのか。

≪市民福祉部長≫
小見川区の場合、現在の保育所の場所は地盤が悪いので、小見川中心部で地盤の良いところを考えている。

皆さんからの声

『議会を傍聴して』―そのⅡ

 「清流」前号に「議会を傍聴して」を投稿したところ、根本市議会議長より話を聞きたいと言われ、私も是非話をしたいと思い、8月9日にお会いし、私の思い、考えを率直に申し上げ、議長の考えを聞くことが出来ました。

失礼なところもあったかと思いますが、真剣に話を聞いていただいた議長に敬意を表す と同時に、お忙しい中、時間を割いて下さった事に厚くお礼を申し上げます。

ここに議長との会話の一部と私の私見を紹介し、市民の皆さんのご指導とご判断を仰ぎたいと思います。

議長は、「投稿する前に一言言ってくれれば議会内で対処できたのに残念だ」と言われた。ちょっとおかしな話である。何故一議員の後援会報に投稿するのに投稿内容を議長に話さなければならないのか?

私にはそんなつもりは毛頭ありません。

もしもそうしたら、議会内だけの話で終わってしまい、市民に公表されることはなくな ってしまう。私は議会の実態を市民の皆さんに知って欲しい為にありのままを書いて投稿したのです。

「議長は、(投稿内容にある議場での議員の態度に対し)何らかの対応をしましたか」と聴いたところ、「事実かどうかわからないので何の対応もしていない」と言われた。これもおかしな話である。それならば議長自ら議員一人一人に話を聞いて確かめるのが筋ではないかと思うのだが?議長に「不適切な行為をした議員は判っていますか」と聴いたところ「議長席からは見えないし、見てもいない。又その必要も無い」と言われた。正に何をか言わんやである。

議場内においては常に細心の注意を払い、不適切な言動や行為を行った者に対し退場を 命じる位の気構えでいるのが議長の責務だと思う。発言者の指名や賛否を取るだけでは ないと思うのだが市民の皆さんはどう思われるでしょうか?議長は、「(携帯をいじって いた議員の)名前を公表すればよかった」と言われたが、本質を捕らえていないような気がする。これは個人だけの問題ではなく、議会全体の問題として捉えるべきと考える。議長の許しを受けたのでここで名前を公表しても良いが、それで解決するような問題ではないと思う。公表したら、本人はどうでも、何も知らず信頼している家族のことを思うと公表は控えたい。(議長には申し上げた)

議長はこの問題に対し、対策をとり、その内容を議会報で、議長要望として市民の皆さんに公表すると言われたが、9月議会の議会報のどこを見てもそのような文面は見当たらなかった。

一市民との約束など無視してもどうでも良いと思ったか?それとも何の対応もしていないのか?いずれにしても議長からの報告が何もないのは残念な話である。

尚、私と議長の会話を詳しく知りたい方は090-4374-9885宇津木までご連 絡ください。一言一句お聞かせいたします。

こうの節子
香取市議会議員