香取市議会議員

こうの節子

SETSUKO KOUNO

こうの節子の活動報告
VOL.4「清流」第57号

6月議会報告

6月定例会は、6月11日から29日までの19日会期で開かれました。

初日に一般会計補正予算などの議案1号から12号及び報告1号から7号までの提案理由について市長より説明がありました。

≪主な議案≫

一般会計補正予算(1号議案)―歳入歳出其々12億8897万6千円を追加し、補正後の総額を347億2897万6千円とする。

≪歳出の主なもの≫

佐原第二放課後児童クラブ運営費429万3千円
住宅用太陽光発電システム設置費補助金280万円
企業誘致費―関東ウッドリサイクル㈱に雇用促進奨励金118万3千円追加
液状化対策事業計画策定事業5225万1千円
災害公営住宅整備事業2億185万8千円(16戸を市内に建設予定)
住宅周辺緑地整備事業2330万円(両総用水脇の桜の名所整備事業費を減額して、公営住宅周辺に地域交流拠点整備)
災害廃棄物処分費補助金5000万円
災害復興基金積立金1億400万円
復興交付金基金積立金4億843万円
新島中校舎災害復旧費1億9473万6千円

≪その他、主な議案≫

下水道事業特別会計補正で入船橋ポンプ上のポンプ増設工事を継続工事とし、24年度・25年度の年割り額を決めるもの(2号議案)

水道事業会計補正で復旧事業
費負担金2029万1千円、放射性物質検査委託料893万2千円を追加(3号議案)

農業委員の定数減と定数及び選挙区に係る条例の改正(4号議案)

住民基本台帳法の改正により外国人も住民基本台帳の適用対象となり外国人登録法は廃止(5号議案)

水の郷さわらの水辺交流センターに物販施設を常設とする条例改正(6号議案)

香北地区の農地及び農業用施設の災害復旧事業について
9000万円で千葉県と受託契約締結(7号議案)

教育委員の任命―平山茂治氏(栗源)(8号議案)
9号から12号については先決処分の承認を求めるものでした。

地方税法の改正に伴って条例を改正するものですが、個人市民税の均等役割りがH26 年度からH35年度までの間500円加算(県民税も500円加算)されることになります。

通称返り初日といわれる13日は議案1号から7号、9号から12号が議題とされましたが、質疑をする議員が無く、所管の常任委員会に付託されたため、本会議は、2分で閉会。

25日の総務企画常任委員会、福祉教育常任委員会、そして26日の経済建設常任委員会において其々に付託された議案の審査がなされました。

最終日の29日に其々の委員長より委員会での審査報告があり、全議案とも可決されました。

一般質問に一問一答制

昨年の3月議会より一般質問に一問一答制が取り入れられました。

質問時間は30分短縮の60分となりましが、一つの項目ずつ質疑応答の繰り返しになるので、質問する側にとっても焦点が絞れてやりやすく、また傍聴の皆さんにとっても聞いていてわかりやすくなったのではないでしょうか。

今定例会の20・21日には8名の議員が一般質問をしましたが、傍聴者の数が増え、皆さんに関心を持って頂けることは大変喜ばしい限りです。

<一般質問>

地域の特性を活かした緑地、水辺空間の整備を

≪河野≫黒部川上流堤防の維持管理と桜の回廊整備計画はその後どうなっているか

≪建設部長≫堤防の除草は管理者である県が実施。今年度は要望により2回の実施となった。桜の木の管理については随時苦情に対応してきた。
桜の回廊整備については具体的な計画はないが、H16〜17年度にかけて桜の苗木を植樹、 22年度には散策路の整備としてコースサインや休憩施設を設置。

≪河野≫折角のウォーキングコースとして市民に親しまれている堤防の除草、桜の維持管理を県と協力して市も計画性を持った面的整備はできないのか。

≪建設部長≫貴重な河川景観を有する黒部川をまちづくりに活かすために、小見川市街地整備計画等の他の計画との整合性を図りながら、また、県の指導を受けながら、市の基本計画への位置づけや主要事業としての確立についても検討していきたい。

≪河野≫両総用水や十間川の桜のように、黒部川の桜も維持管理を一元化できないか。

≪建設部長≫河川区域の維持管理を行っている県と調整しながら市としても適正な維持管理に努めていく。

生涯学習環境の充実と市民センターの運営は

≪河野≫(仮称)小見川市民センターの活用方法、そして管理、運営はどのようにする予定か。

≪総務部長≫活用方法としては生涯学習の活動の場。施設全体の管理と貸出業務は総務課が担当。その他については民間又は指定管理者に委託する予定。(図書館、保健センターは除く)

≪河野≫生涯学習の推進体制を充実させるために、関係団体や関係課との連携はどのように図っていくのか。

≪教育部長≫小見川、山田地域の担当職員を社会教育施設である山田公民館に集約 、配置し、地域の特色を生かした各種事業を計画し、新施設を活用しながら多くの市民が 参加できる生涯学習活動の推進を図っていく。関係課や団体との話し合いは9月か10 月頃に予定。

≪河野≫市民の利用申し込みはどこで受けるのか。

≪総務部長≫インターネットでの申し込みなど他の施設と同様にする。

≪河野≫現地でも申し込みは出来るのか。

≪総務部長≫受付業務も管理の委託に含むので可能。

≪河野≫さくら舘のように早朝から並ばなければならないようなことはないでしょうね。

≪総務部長≫オープン時は分からないが、そうなることはないと思う。

≪河野≫(市民ホールの)音響や照明の専門家は配置されるのか。

≪総務部長≫管理の委託先に込みで委託する。

≪河野≫市民ホールのこけら落としの予定は。

≪総務部長≫松本幸四郎さんを招致しようと交渉したが、日程が合わず、今は考えていない。

≪河野≫市民文化祭を開催してほしいという市民からの要望もある。市民ホールの活用策として外部の人の招致も考えているか(音大生の合宿など)。

≪教育部長≫生涯学習課としては地域の市民の活動を優先していきたい。

≪河野≫今は仮称となっているが正式名称はどうなるのか。

≪教育部長≫市民センターは設置管理条例で決定する。市民ホールについては愛称を公募したい。

≪河野≫二階の図書館については、内容の充実を求めて何度か質問してきたが、最終的な内容を知りたい。

≪教育部長≫配置の職員については、館長と司書資格を持った担当職員の2名、その他臨時職員を3名雇用、そのうちの一人が司書資格を有し業務対応する。
蔵書については現在4万5500冊を所蔵そのうち4万1000冊が閲覧及び貸し出し 可能予定。

≪河野≫小見川図書館の特色を生かしたコーナーは?。

≪教育部長≫地域の特性を生かす図書館とするため特設コーナーを設け、資料の寄贈を受けて地域の視聴覚資料提供コーナーも設置する。

<市民に開かれた議会改革を目指して>

議会改革特別委員会経過報告

4月27日を第一回として5月22日、6月18日に議会改革特別委員会が開かれました。

第一回目は各会派から提案された検討事項の確認と、協議の優先順位については再度会 派に持ち帰るとのことで委員会での議論はなし。

第二回目に、委員会での議論がしやすいように、コの字型に委員席を配列替えしてはど うかと提案。(香取市議会の委員会室は、三列の委員席が執行部側の席と向かい合ってお り、議員間の討議には不向き)

皆さんの同意が得られ第3回目から執行部側の席も使ってコの字の対面席になり、かな り活発に議論がされる様になりました。

【検討項目】

1,議決の賛否を議員ごとに公開する。
2,議員定数について。
3,政務調査費の使途基準を明確化する。
4,議会情報の公開について。
5, 会派制の人数の検討を行う。
6,会派による代表質問制の採用について。
7,議会基本条例の勉強会を行う。
8,反問権の導入について。

※①の議決の賛否を公表することについては、次回から議会だより(8月1日発行)とホームページで公開することに決定。
※その他の検討項目については、さらに調査検討するため議論を深めていくこととなっています。

次回の議会改革特別委員会は7月30日9時半から、市役所7階の委員会室で傍聴可能です。

<皆さんからの声>

『議会を傍聴して』

6月21日久しぶりに議会の傍聴に出かけた。

当日は河野議員の一般質問の日だったので、最前列(議員の仕草が一目で分かる特等席)に陣取り傍聴した。河野議員の勇姿を見るのも久しぶりである。相変わらず堂々とした態度で、演壇に立たれ、質問内容も、我々市民に直結した身近な問題に触れた内容であった。

やはり常日頃、市民のことを思い、市民のために活動されている河野議員ならではと思い、支持者の一人として、頼もしく思うと同時に、誇らしくさえ思えた。心の中で「これからも市民のために頑張れ」とエールを送った。

一方、議員席を見るといろんな議員がいるのに驚くやら、あきれるやらである。何人かの議員は熱心にメモを取っている方がいたことに少し救われた気がしたが、(少数の議員ではあるが)質問、答弁中に無様な格好で居眠りしている議員、さらには携帯電話らしきものを夢中で操作している若そうな議員がいたことにはあきれてしまった。テレビドラマでお笑いタレントが演じる中学生の授業風景を思い出してしまった。

選挙の時、貴重な一票を投じた支援者が見たらどう思うだろうかと思い、思わず「○○さん、支援者がかわいそうですよ。泣きますよ。民間の会社で会議中に居眠りしたり、携帯をいじっていたらどうなるか分かりますか?」と言ってやりたくなりました。出来ることなら大声で「市民を侮辱するのはやめなさい」と言ってやりたかった。志があって議員となったなら自覚を持って、もっと真剣に議会に臨んでもらいたいものである。

これが香取市議会の実体かと思うとあまりにも情けない。これが市民の代表者かと思うと怒りを通り越してあきれるばかりである。

議会では「議会改革特別委員会」なるものを設置したそうだが、その前に「議員意識改革特別委員会」を設置すべきと思うのは私だけか?

見たくないものを見てしまったような、複雑な気持ちで傍聴席を後にした。(k.u)

国会にしても政局争いばかりに明け暮れて、国民不在。国民からは政治不信の声 が募るばかりの今日、地方自治を担う私たち地方議員のあり方、議会のあり方も、今まさ に問われているのだと思います。

『傍聴に参加して一言』

今まで数は少ないが、議会傍聴へ足を運びました。合併以前から同様、現市議会でも質問する議員、しない議員、この現況は相変わらずです。

議員活動においても議員同士の協調性が乏しいように感じます。

今度は初めて議会改革検討特別委員会を傍聴させていただきました。

委員同士が背中を見ながらの議事をする様子に驚きました。

ある委員の提案で次回の委員会では背中を見ずに顔を見ながらの形式で議論している姿に、市民感覚の柔軟さを感じました。

議会映像の配信等を考慮した、市民に開かれた議会を望むところですが、より良い市議会にするためには最も大切な委員会であることを痛感しました。市民の皆様、委員会の傍聴に参加しましょう。(k.k)

こうの節子
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