香取市議会議員

こうの節子

SETSUKO KOUNO

こうの節子の活動報告
VOL.3「清流」第56号

3月議会報告

2月27日〜3月22日までの25日間会期で三月定例議会が開かれました。

初日の27日には、議長選、副議長選が行われ、議長には根本太左衛門氏、副議長には真本丈夫氏が選ばれました。

H23年度補正予算及び災害復興基金条例、東日本大震災復興交付金基金条例の制定についての議案は、27日提案後29日に先議により可決。

H23年度一般会計補正予算の概要

*地方交付税(震災復興特別交付税等)45億4275万円増
*災害復旧費県補助金 10億1257万3千円
*災害見舞金 8億1965万3千円などの大きな歳入があり、23年度は財政調整基金(貯金)からの9億4千万円の取り崩しをすることなく、災害復旧事業債として組んでいた30億320万円も最終的には市債とする必要がなくなりました。

また、減債基金積立金に3億30万円を、災害復興基金積立金に8億448万4千円、復興交付金基金積立金に2億172万円を積み立てることができました。(関係条例も可決)

主な事業として、
*東日本大震災住宅災害見舞金1億7075万円
*プレミアム商品券発行事業補助金1900万円
*防災行政無線事業 1億1808万8千円
*東大戸小学校校舎耐震改修事業 5億3601万1千円
*北佐原小学校屋内運動場耐震改修事業 1億2899万3千円
*農業施設災害復旧業務委託料20億4804万2千円
*新島中学校災害復旧工事費8億6020万3千円など28事業、55億1462万1千円が24年度への繰り越し事業として補正されました。

新市最大規模の当初予算334億円(一般会計)について~河野議員の賛成討論~

新年度は市税の減収にも拘わらず、震災で1年繰り越された施設建設が予算の大きな増加要因となりました。地方交付税や国庫支出金などによる災害復旧関連事業への補助も大きく、まずは復旧、復興事業の積極的な展開については大いに賛同いたします。

本部機能の移転も含めた佐原消防署の現在地での建て替えには反対の意見陳述

当初より、現在地での建設については、地盤の悪さと市役所の駐車場の狭さを考えると不適切であり将来に禍根を残すことになりかねないと思っていましたが、昨年の3.11の震災により、液状化の恐ろしさ、被害の甚大さを目の当たりにしたわけだから、例え計画が進んでいようとも勇気を持って見直すべきではないか。

実施計画によれば総予算21億円とのこと。地盤の悪さから建設費が嵩むことは明白(最新の事例、富津市11億円、館山市8億円、両市とも防災センター併設)

市役所の本庁に機能を集約して、市民が本庁に出向くことが増え、駐車場が満杯で車もとめられないという苦情も多い。

老朽化した佐原消防署の早急な建て替えの必要性は認めるが、香取市の将来的展望に立って、本部機能まで移転するという現地での建設には反対の意を表しました。

次世代に付けを残さないよう、香取市の中、長期的ビジョンを持って公平な施策の実現を要望

国の借金が1000兆にも上るという財政状況下、人口減少と少子高齢化社会、経済情勢も固定した不況、更に東日本大震災からの復興という難題山積。

香取市も税収を増やしていく要素が現時点では見当たらない。

新年度予算においても、市債が67億6190万円と昨年より10億も増額、最終的には342億円になる見込み。

だからこそ次世代に付けを残さないよう見直すべきところは勇気を持って見直すことも必要。

来年度は、香取市総合計画の後期基本計画策定予定なので、将来に禍根を残さないよう、中、長期的ビジョンをしっかりと見据え、本当に必要なものの選択と且つ公平な施策の実現を強く市長に要望して賛成の討論と致しました。(予算の詳細は裏面に掲載)

介護保険料が改定されました

3年毎に見直されている介護保険事業計画の第5期保険計画によって、保険料の改定があり、香取市では65歳以上の第一号被保険者の保険料が基準額で4100円となりました。

先日新聞で報道され、引き上げ率が県下で一番高かったため(46.4%)問い合わせが沢山ありましたので、内容をお知らせします。

介護保険は市町村ごとに3年間毎の介護給付をまかなう保険料を計算して設定しているのですが、介護サービスの充実に伴って給付費も上がり、保険料に影響してきます。

今回の計画による給付費増額要因は、
*介護認定者数の増加
*介護従事者の報酬1.2%上昇
*65歳以上の被保険者の負担 率上昇(20%→21%)(これは国の改正で64歳以下の負担割合を1%下げた分)
保険料の設定は、個々の所得や課税、非課税によって12段階に設定されているが、4100円/月は合計所得80万円以上で本人が非課税の第6段階の人。

第4期の時は基金を取り崩して賄えたため、保険料が2800円と県下最低だったので昇率が大きくなってしまった。

その他香取市としての介護給付費の上昇要因は、特別養護施設の増床、グループホーム1施設増、オムツ給付の対象

こんな変化が

私が5年ぶりに予算委員会に委員として参加できたのは、3月議会前に、無会派の議員で話し合った結果、「会派に属さない議員の会」というグループを作ったため、会派の人数按分により、予算委員会に2名の枠を得たからなのです。(宇井正一議員と河野が参加)

予算委員会では、3日間にわたり所管ごとの予算についての審議をするのですが、分厚い予算書には付箋がびっしり。(無会派の時は本会議での質問―持ち時間は答弁を含め1時間のみ)

先日発行された「広報かとり」のリニューアル版を見ると、予算委員会で取り上げた課題が早速いくつも掲載されていたので、効果を実感。

議会改革特別委員会にも坂本洋子議員と私が「会派に属さない議員の会」から代表として出ることになっています。

全国的な議会改革のうねりをひしと感じさせられる勉強会に参加したり、昨年は伊賀市の先進事例の視察に行ってきました。特別委員会でどれだけ市民に開かれた議会改革に向けた議論と結果が出せるか、伊藤友則委員長も張り切っています。

議会の常識は市民の非常識、市民の常識は議会の非常識というような議会にならないように、市民の皆さんも是非関心を持っていただきたいと思います。委員会の傍聴も可能です。

第一回議会改革検討特別委員会は、4月27日(金)10時からです。
詳しくは、議会事務局(50-1217)にお問い合わせ下さい。

こうの節子
香取市議会議員