八王子市議会議員

相沢こうた

KOHTA AIZAWA

相沢こうたNEWS
VOL.19 「議会報告」

平成24年第一回定例会
予算等審査特別委員会での質問内容についてご報告します。

Q1 小中学校への外部補助指導員の導入について

◇アシスタントティチャー、部活動の外部指導員、教育支援人材バンク等、各施策に採用する人についてと活動頻度について、人数・職業・年齢・性別、それから活動内容は月に何回とか週に何回、また1日何時間、その辺の決まりがありましたら教えてください。

▽まず、アシスタントティーチャーですが、教員免許を持っている方を現在19名各学校に配置をしています。勤務時間は1日につき5時間30分です。部活動外部指導員は、平成23年度は143名が学校の必要に応じて活動をしています。1日に2時間以上の活動をすることとなっています。また、教育支援人材バンクのボランティアは、各学校の必要に応じた時間や頻度、人数で活動しています。それぞれの採用者の年齢と性別については制限をしておらず、男女の幅広い年齢の方を採用しています。

◇この方々を雇うに当たって、例えば、校長先生による面接ですとか、履歴書の提出等、人選に当たっての決め事がありましたら教えてください。

▽採用の際の面接ですが、アシスタントティーチャーについては教育委員会が、また部活動外部指導員や教育支援ボランティアは各学校、校長が行っています。履歴書はアシスタントティーチャーについて提出を求めています。部活動外部指導員や教育支援人材バンクのボランティアの人数、上限等は定めていません。

◇ボランティアですとか補助員の方の管理方法についてお聞きしますが、支援活動をしてくださる方々の活動を野放しにするわけじゃないでしょうけれども、生徒に対する指導方法ですとか、生徒に溶け込んでいるかとか、学校にも規則がありますから、そういったものに反していないかとか、常時見守るというか、それらを誰かがチェックする体制が必要だと思いますが、現状について教えてください。

▽指導補助員やボランティアの方々には、教育活動にかかわっていただくわけですので、その適格性、活動内容については適正に管理していく必要があると考えています。事業補助や部活指導などにおいては、教員の指示を受けて活動するということになっています。校長が活動状況についてみずからの目で確かめたり、教員からの情報をもらうということの中で把握をし、管理をしています。

◇管理については要綱か何かをつくっておく必要があると思います。八王子市ではインターンシップに関しては、受け入れている大学生に関してさまざまな要綱をつくっています。先日視察でお伺いした広島市では学校補助員に対して、定めているきめ細かな要綱についてお聞きしました。

要綱をつくる目的は、まず何かあったときの責任の所在、これをしっかりしておく必要があると考えます。また、学校にはさまざまな個人情報もありますし、それから生徒たちの口外してほしくない情報もボランティアの中に入ると自然に見たり聞いたりしてしまうこともあるでしょう。個人情報の遵守だとか、そういった部分での注意喚起が必要だと思います。更には、生徒たちに接するのに余り奇抜な格好で学校に出入りしたり、適さない服装、頭髪なんかもある程度規制をかける必要があると思います。予算書を見ますと今後益々外部の方を様々な形で教育現場へ導入していくお考えだと感じますが、それに対する決まり事はきちんと定めておくべきだと思いますが如何お考えでしょうか。

▽学校で活動していただく上での歯どめとして、また、何かあったときの対応を考えた場合にも要綱等は必要であると考えております。

既にそれぞれの事業におきまして守秘義務等の注意事項、適格性に欠ける場合は活動できないなどの活動条件が示された要綱等を設けており、教育支援人材バンクの勤務条件等の中には、派遣先校長の指導に従い活動を行うこと、また、児童、生徒、教職員の個人情報の扱いに留意して活動を行うことなどが示されています。これらをきちんと学校に周知をした上で活動が充実するように指導してまいりたいと思います。

Q2 八王子夢駅伝について

相沢こうたの活動報告

◇八王子駅伝大会は昭和26年からの大変長い歴史があります。平成24年度には第63回目を迎えることになります。大会は様々にコースを見直し、それに伴って距離も最長で43.4キロ、年によっては42.195キロというマラソンに合わせたコースにしたり、いろいろと試行錯誤を重ねて継続してきたものです。44回大会から51回大会は、コースを南大沢方面に移動させたりもしています。その後、中心市街地活性化を目的に現在の八王子駅付近をスタートとする形をとっております。現在は、八王子駅北口のヨドバシカメラの前あたりをスタート地点にして東浅川方面を廻り南多摩高校がゴール、成年男子と大学生が20.7キロ、女子が14.8キロ、中学の男女が14.9キロのコースで行われます。

この大会の過去の参加者には、一般男子のチームでJR東日本のニューイヤー駅伝にも出て好走したチームや、大学男子の記録保持者には現在オリンピック候補に名前が載っているような方、最近では先日のびわ湖毎日マラソンでオリンピック候補にほぼ決まっただろうという山本選手も中央大学のときに2回ほど走られており、今年は谷川真理さんがゲストランナーで走ってくださり、陸上ファンは非常に興味を持っている大会だと思います。

まず市長にお聞きしますが、私はこの駅伝大会に力を入れていただきたい、大きな可能性を秘めていると思っていますが、市長はどの程度やる気があるかをお聞きしたいと思います。

▽(石森市長)
このたび市長就任に伴い大会実行委員会の会長を黒須前会長から引き継ぐ形となりました。黒須前会長は、中心市街地の活性化を目的として、第52回大会から会場を現在の甲州街道に移され、それ以降、年々参加チーム数がふえ、現在では公道を使用する駅伝大会としては参加チーム数が日本でナンバーワンの大会に成長いたしました。また、沿道にも本当に大勢の応援のお客様に御参加いただき、中心市街地のみならず、八王子のまちの活性化に十分寄与しているものと承知をしております。今後も内容をより充実させまして、ナンバーワンにふさわしい大会としていく所存でございます。

相沢こうたの活動報告

◇市街地の活性化を目的としてという言葉がありましたが、私も今年の大会を拝見して、お客さんの多さというものを改めて感じました。この数年、駅伝やマラソンブームになっているということもあるかと思いますが、もともとそれほど興味がなかった人も、近くでやってるならちょっと出て見てみようかという方も加わり沿道には多くの人が出ていました。ここ十数年、本大会にかかわってきた市の職員の方にお聞きすると、十数年前は、道を封鎖したり、交通規制をかけたり、自分の家の前がコースになったりすることに反対する人も多く、苦情も多かったということですが、ここ数年はほとんど苦情や反対する方はなく協力的であるとお聞きしました。ただ、コース設定では甲州街道の通行止めなど苦労しているところもあるとのこと。過去の歴史の中でも道路規制が一番の課題となり場所を転々と移ったという経緯があります。そこでお聞きしますが、実際に交通規制に係わる警察の対応や、甲州街道等はバス路線になっていますので、バス会社との交渉状況とか協力体制、この辺の状況についてお聞きします。

▽夢街道駅伝の警察の対応ですが、駅伝コースが八王子、高尾両警察署管内にわたっており両警察署と調整が必要となっています。両警察署とも署を挙げて御協力をいただいております。ただし、中心市街地を交通規制することから、一般市民への影響を最小限に抑えるよう要請をされております。

また、バス会社につきましては、京王電鉄バス株式会社、西東京バス株式会社、両者に実行委員会のメンバーに入っていただき、大会を支える立場として御協力をいただいております。大会当日のバス運行につきましても、迂回の運行や、路線によっては運休するなど、全面的に協力をいただいております。

◇大会運営について何点かお聞きしたいのですが、まず第一走者のアップする場所ですが、現在は浅川の河川敷を指定しているということですが、スタート地点とは距離がありすぎます。で選手は地下駐車場の中を使ってアップしていますが、地上の道路をスタート前の時間帯だけ交通規制してアップする場所を確保してあげて欲しいと思います。警察が協力体制にあるというお答えもいただいておりますから可能ではないかと考えます。同時に参加チーム数が年々増加しているようですから、中継点やゴール地点にも改善が必要かとも思いますが如何でしょうか。

▽スタート前のアップ、また中継点のアップということですが、なかなか交通規制だとか、広い場所がありませんので、対応に苦慮しておりますが、今後そういうことも含めて何とかいい環境の中で対応したいと考えております。

◇24年度予算では、市の負担金が1,200万円、それに参加費、広告収入で1,400万円となっています。 大会運営費の内訳けをお聞かせください。

▽22年の実績で、ガードマンなど警備に約731万円、会場コース等設営に653万円、あと、記録計測に389万円など、運営に係る委託だけで約1,800万円となります。このほか、プログラムや交通規制のチラシの印刷など印刷製本費が170万円、交通規制のチラシの新聞折り込みや仮設トイレの手数料が約100万円、あと選手・役員の輸送バス代で80万円、他に賠償責任や興行中止などの保険料が26万円、ほかにボランティアの謝礼などで、決算では約2,800万円となっております。

◇最近、立川市で昭和記念公園を併用してマラソン大会が始まったようですけれども、八王子のこの大会は先に述べたとおり昭和26年からの長い歴史がありますし、何よりも「オール公道」だということは特徴だと思います。私は走らないので実感はありませんが、ランナーの方にお聞きすると、八王子夢街道駅伝は公道を走れるというのが非常に魅力だというふうにおっしゃいます。沿道の声援を受けながら公道を走るということが大変魅力的なのだそうです。コース設定に関しては、情報では来年から南多摩高校が使えなくなるようですので、大会が終了する時間の昼の11時過ぎを考えると、参加者・関係者に外食をしていただけるような、そういったことも考慮した場所の検討をしたらおもしろいと思います。まだまだ様々に改善・改良の余地があると思いますが、市長のお考えを再度お聞きしたいと思います。

▽(石森市長)
 今回、会長として初めてこの大会に臨み、スターターも務めさせていただきました。スタート地点のJR八王子駅前には本当に大勢の観客の皆さんおられまして、スタート前の選手の緊張感と相まって、大変熱気を私自身感じたところでございます。

質疑者からさまざまな御指摘ございましたけれども、これから現状の問題点などをしっかりと把握して、実行委員会の皆様とも議論を重ね、感じた熱気がさらに熱くなるよう、この大会が持つ可能性について検討していきたいと、そのように思います。

○他に「路上喫煙対策について」「交通環境改善について」「街路樹の管理について」実施しました。
詳細は八王子市議会ホームページから議事録も見られますのでご参照ください。

石森新市長所信表明に対する会派代表質疑を行いました。

Q1 行財政改革について

市長は税収確保に向けた施策として「収納率向上への取り組みを挙げているが、今までと違った新たな取組みの考え方があるのか。  前市長が行ってきた行財政改革の取り組みを私たちは評価しているが、市民サービスの向上と人件費の削減という相反する要素についてどのような展開をしていく考えかお聞かせください。

A:市税等の収納率向上について、従前から取り組んできた色つき封筒を使用した効果的な催告や、二輪車を含めたタイヤロック等の手法が徐々に効果をあらわしてきており、これら本市の取り組みについて、先日、テレビで報道されるなど、大きく評価されているところであります。今後もさらに滞納整理に力を入れ、毅然とした姿勢で、捜索等の処分を強化し、収納率向上を図っていき、公平・公正な課税及び徴収を行ってまいります。
職員数と業務量については、近年の地方分権の進展や、市民ニーズの複雑・多様化により、基礎自治体が担う新たな業務が増加する中、現状においても総事業再点検を実施し、既存業務の改廃等の見直しを図っております。今後も業務の見直しをさらに進め、業務量に応じた適正な職員配置に努めてまいります。

Q2 中核市への移行構想について

市長は公約で中核市への移行について進めていく考えを示されたが、平成12年黒須前市長就任時に中核市構想を断念した経緯があります。こういった経過があるのにあえて中核市構想をお持ちのようですが、そのどこに魅力を感じておられるのかお聞きします。

A:障害者手帳の交付決定事務のように、市民の利便が向上するものが考えられますが、直接的な利便以上に、都市計画法上の各種許可権限などを持つことによって、市民にとって望ましいまちづくりが進められること、それが中核市移行の利点や魅力であると考えております。

 

Q3 中心市街地の活性化について

八王子駅を中心とした市街地活性化は今までも様々な施策を展開しても残念ながらタイムリーヒットが出ない状況にあります。細かい部分での施策ではなく、全体像を練り上げてある程度の長期計画で市民とともに活性化を展開すべきだと考えます。都市計画マスタープランを近々見直す時期にもなっておりますが、市長の中心市街地活性化に対する考え方をお聞きします。

A:現在、区域の全体設計図の役割を担っているものが都市計画マスタープランになり、さらに、この中で地域ごとの土地利用方針等を定め、これに基づいた施設整備等を行っております。
平成24年度より、この都市計画マスタープランの改定を予定しておりますので、この過程において、ソフトとハード両面においてのバランスを重視した、より具体的で、市民の方がイメージしやすい、中心市街地におけるまちづくりの全体図の示し方について十分意を注いでまいります。これにより、首尾一貫した中心市街化のまちづくりの方向性を示し、リーディングシティー八王子にふさわしい、魅力と活気あふれる中心市街地の創出を進めてまいります。

  

Q4 市内の国有地、都誘致の確保策について

八王子駅南口の医療刑務所跡地をはじめ、裁判所跡地や旭町・明神町地域など、それぞれにまちづくりに有効利用できる土地が払い下げになることが期待されていますが、これらについて資金繰りを含めた取組み方についてお聞かせください。

A:平成24年度策定予定の新たな基本構想・基本計画、その後改定予定の、先ほど御説明させていただいた都市計画マスタープランや産業振興マスタープランに基づき、今後、事業を推進していこうと考えております。現在予定されている事業と、それに伴う予算も考慮し、特定財源確保などの検討を行いながら、市民の皆さんの御意見も十分に踏まえ、本市にとって必要な国有地等の活用を行ってまいります。

Q5 医療連携システムについて

市長の公約にあります、かかりつけ医と中核病院の連携体制については積極的に進めていただきたいと考えます。市内のかかりつけ医に関しては医師不足により特に小児科や産婦人科は八王子市でも不足しています。また市内では地域差によるかかりつけ医の不足も発生しています。かかりつけ医の充実に関してどのように取組んでいくお考えかお聞かせください。

A:医療分野については、救急医療、がん対策、在宅医療など喫緊の課題が山積しており、今後、力を入れて取り組んでいかなければならない分野の1つであると認識しております。その中で、まず私は、2つの大学病院を有し、豊富な医療人材を抱えている本市では、中核病院の専門医と地域のかかりつけ医の意見交換の場を今以上にふやし、顔の見える関係づくりを進めることで、市全体の医療水準のレベルアップを図ることが肝要であると考えております。地域ごとの診療体制や、診療料の課題も、そのような中で検討し、充実を図っていく必要があると考えております。

Q6 環境対策について

市の実施する施策に環境というキーワードを重ねて積極的に実施していただきたいと思います。特にごみ発電についてお聞きしますが、現在閉鎖をしている館清掃工場のリニューアルに合わせて次世代型のごみ処理施設を検討するべきだと考えますが、環境政策の一環としてごみ発電についてどのようなお考えを持っているかお聞きします。

A:ごみ焼却の余熱エネルギーを有効利用するごみ発電は、今後の廃棄物処理においては欠かせないことと考えております。東日本大震災後の電力制限時においても、発電設備を有する戸吹清掃工場は安定して稼働でき、改めてごみ発電の重要性を認識したところであります。
館清掃工場の建て替えにおいては、ごみのエネルギーとしての積極的な有効利用を図るため、安全性や安定性、コストなども十分考慮し、より効率的な廃棄物発電の導入を検討していきたいと考えております。

Q7 川口物流拠点構想について

市長は川口物流拠点整備に積極的に取組むお考えのようですが、私どもは開発そのものに異論を唱えるのではありませんが、物流基地ということにこだわり過ぎない方がよいのではないか、と考えます。開発までにはまだ時間がかかりますので、その時の周辺状況や世の中の情勢を冷静に判断して柔軟に対応すべきだと考えます。市長のお考えをお聞きします。

A:川口地区物流拠点整備事業は、八王子市都市計画マスタープランに基づき、地域経済の振興や、首都圏物流の効率化を目的とし、自然環境に十分配慮しながら、圏央道の整備効果を生かした広域物流拠点として整備を行うもので、東京都からも、東京西南部の物流拠点候補地として位置づけをいただいております。このたびの震災で緊急援助物資を運ぶ物流拠点の重要さが改めて証明されており、圏央道という交通結節点に位置し、地盤的にも非常に安定している本地区は、拠点形成に最適な土地であると期待をしているところであります。
北西部地域のまちづくりの起爆剤として、また長期的成長戦略に立って都市経営を考えたときに、今後の八王子市の発展のために、極めて重要な事業だと確信しておりますので、社会経済情勢を慎重に見定めながら、時代に合った物流拠点の整備を目指してまいります。

Q8 教育について

市内小中学校で実施している学校選択制度については、私は問題があると思っています。地域で子どもを育てるという基本的な考え方に立ちかえる必要性や、現在学校を選択している親の考え方に学校選択制本来の考え方と大きく乖離したものが多くみられると感じているためです。市長の学校選択制に対する考え方をお聞きします。

A:私なりに見直しの見解は有するところでありますが、子どもたちの健全育成は教育委員会の所掌事項であることから、まずは教育委員の皆さんとよく話し合って、その状況について再度確認し、方向性を見出していきたいと思います。

相沢こうた
八王子市議会議員