恵那市議会議員

堀みつあき

MITSUAKI HORI

堀みつあき活動報告
VOL.19

議会報告 2月~3月

トピックス 平成29年3月16日

一般質問の質問と答弁要旨

15番 新政会の堀 光明です。
一日、中身の濃い議論で、お疲れかと思いますが、本日の最後です。もう少し、よろしくお願いします。
今議会は、通告に基づき、持続可能な恵那市を目指して、教育の充実に付いての2標題について質問させていただきます。

【質問】 標題1つ目、持続可能な恵那市を目指して、についてお尋ねします。
29年度予算は、一般会計261億円の規模です。28年度の一般会計280億円と比較して、約19億円少なくなっています。歳入から病院の再整備が終わった結果と思っています。恵那市の予算は、同規模自治体と比較して、予算規模が大きいとも言われています。東濃地域で、人口で8000人多い、土岐市と比較して28年度一般会計予算は72億円多い、29年度は、27億円多い、又、2000人多い美濃加茂市と比較して、29年度は64億円多い状況です。合併で、一本算定になっても、支所費等一部加算措置が有るので在る程度多い水準でもいいと思いますが、交付税等の一本算定になってからは、選択と集中で、予算を大きく削減しないと、総合計画の優先する視点である「市の存続」にも関わってくると考えます。恵那市の財政について聞いて参りますので、よろしくお願いします。
地方交付税は、予算の比較で、当初予算での土岐市との比較で土岐市は39億円、恵那市は、84億円で、2倍程交付されています。一本算定までにどのくらい減っていくのか。又、将来にわたって、交付税の見込をどのように見積っているのか、お聞きします。

【答弁】 平成28年度の普通交付税は86億円であるが、一本算定となる平成32年度は75億円程度の規模となると推測される。さらに将来的には、算定方法の見直しや、人口減少などの要因に依り、普通交付税は75億円を割り込んでいくと見込んでいる。

【質問】32年度には、29年度より、11億円少ない、75億円規模の様です。
交付税について、東濃5市の29年度予算の交付税の状況は、多治見市53億円、土岐市39億円、瑞浪市31億円、中津川市106億円と中津川市を除いて、頭出して多いが、合併の結果多いのか、恵那市の面積が多いのか、国への働き掛けの結果なのか、交付税が他の自治体と比較して多い理由に付いての考えは。

【答弁】 東濃各市と比較した場合、恵那市は財政力が一番低いうえ、市町村合併により道路面積、農家数、学校数などが増加、特に地方債を多く活用しながら事業を行っているので、公債費に係る交付税算定値が大きい。このことから交付税が多くなっている。

【質問】 地方債の活用で公債費に係る交付税算定値が大きいようです。
一般財源も27年度、210億円強、補正予算から28年度も200億円を超えると思います。29年度当初予算では、182億円です。瑞浪市の当初予算の一般財源が、約100億円と聞いていますので、瑞浪市より80億円以上も多い状況です。恵那市は交付税に依存した、高水準の一般財源と感じるが、一般財源の推移をどのように試算しているのか。又、基準財政需要額の推移も合わせて、お聞きします。

【答弁】 今後の一般財源の推移については、市税、地方交付税は減少していくことが推測されるため、一般財源も減少していくと見込んでいる。
又、一本算定の基準財政需要額の推移に付いては、現在増加傾向を示しているが、今後については、総務省による算定方法の見直しや人口減少などの要因により減少していくと見込んでいる。

【質問】 人口減少、算定方法の見直しで段階的に減少していく様です。
財政健全化法から、4指標の整備と情報開示の徹底が求められています。4指標とは、実質赤字比率、連結実質赤字比率、実質公債費比率、将来負担比率で、恵那市は実質赤字比率ではないので、2指標が重要となっていきます。27年度は実質公債費比率、8.4%、将来負担比率は-3.0%でした。まずまずの良い数値と思います。28年度、29年度で予想される比率は。又経常収支比率の予想される推移も、お聞きします。

【答弁】 実質公債費比率については、標準財政規模の縮減幅を、平成25年度より4年連続で実施している繰り上げ償還の効果が上回り、平成28年度及び平成29年度の当該比率は、平成27より改善されて、7%台出推移すると見込んでいる。
将来負担比率は、地方債現在高は繰り上げ償還により減少するが、市立恵那病院の再整備事業を行ったことに依り、充当可能基金は減少することから、平成28年度はプラスに転じると見込んでいる。今後は、比率は上昇する方向である。
経常比率は、人口減少に伴い、市税や地方交付税等の毎年度経常的に収入される財源が減少するとともに、急激に進む高齢化で扶助費等の社会保障に係る経費が増加していくため、経常経費は年々上昇し90%台になる事が推測される。

【質問】 将来負担比率は、恵那病院の再整備に基金を活用した結果プラスに転じるようです。
自治体の財政の健全性は将来負担に対して、現金を持っているかが重要です。29年度の予算から、29年度末の予定地方債の残高が311億円です。特に、将来負担比率の二つの指標とも、標準財政規模から交付税措置分を引いたものが分母となっています。将来負担比率は、将来負担額から充当可能な基金、交付税措置分を引いたものが分子となっています。地方債残高の中には、100%交付税措置される、臨時財政対策債も135億円も含まれています。合併特例債、過疎債等、充当率の高い地方債もあります。恵那市一般会計の実質的な、なまの地方債の残高はどのくらいのは規模か、お聞きします。

【答弁】 平成27年度末現在の地方債残高は323億円在ありますが、臨時財政対策債や合併特例債といった交付税算入率の高い地方債が3分の2程度占めていることから、交付税算入額は255億円となる。
 財政力指数を0.5と想定すると、交付税額は将来にわたり193億円を交付される見込みで、恵那市として実質的に負担する額は130億円になると見込んでいる。

【質問】 現在の実質的な地方債の残高は130億円とのことです。300億円を超える借金との感覚でしたが、思っているより、恵那市の実質的な負担額は少ないと感じました。
恵那市の財政規模は恵那市より人口の多い、土岐市、美濃加茂市と比較して、大きくなっています。地方債の活用が多く、交付税も多くもらっていて、一般財源も高い水準にあると思います。一般財源の推移から、歳入で大きい、市債の発行、事業に依りますが、国庫支出金、県支出金の割合が予算の15、16%とすると、一般財源が170億円として、230億円を超える予算は楽に組めそうな気がします。29年度予算がどのくらい大きすぎるかわかりませんが、行財政改革で施設の統合、複合化、ニーズの低い事業の縮小等で、財源を生み出さなければ、年々増加する義務的経費の増と高水準の公債費で、投資的な経費が少なくなっていくことも予想されます。交付税の一本算定を控え、予算規模の縮小は避けて通れないと考えます。今後は基金を取り崩しながらの予算編成となると思います。予算の規模に対しての考えを、お聞きします。

【答弁】 平成29年度予算は、市立恵那病院の再整備事業の主な工事が終了したことにより、前年度から18億円減となったが、当初予算額を1人当たりで算出してみると、多治見32万円、土岐市40万円、瑞浪市41万円、中津川市46万円に対して、恵那市は51万円と手厚い予算となっている。
今後、市税や地方交付税が減少し限られた予算のなかで、真に市民ニーズに対応した行政サービスを 安定的に提供していくためには、第3次行財政改革行動計画に基づき行財政改革を進め、類似団体と同規模の予算総額に縮小していかないと、健全な財政運営が図れないと考えます。

                     

【質問】 小坂市長にお尋ねします。
市長は、29年度予算編成に係る市長コメントで、合併算定で4.2億円普通交付税が減少する。近隣市と比較して、財政力指数が低い、交付税等の依存財源の割合が高く、財政の硬直化が懸念されると述べています。
又、第2次総合計画の2年目に当たり、限られた財源を有効活用し、継続事業を着実に進め、「はたらく」、「食べる」、「暮らす」を新たな視点として、市民の誰でもが住みなれた地域で、年齢や性別に関わりなく元気に働き続け、安心して住み続けることのできる、まちづくりを目指すと言われています。
今回の予算の中で、「食べる」に関して、公表の予算では、200万円程しか予算化が有りません。市長の3本柱の1つとしては少し弱い予算と感じます。串原では30代の若手数人がトマト栽培をはじめています。現実はなかなか苦しいようです。今年も若い人が、1人トマト栽培に挑戦します。若い人が農業で自立していけるような農業施策を進めてもらうことを期待するものです。色々な施策を実施して、市長の言われる、カロリーベースでの食料自給率100%超を目指してほしいと思います。
今後、財政の硬直化は避けられません。選択と集中を進めて、持続可能な恵那市を目指して頂きたいと思います。
  29年度予算に対する、市長としての評価、そして市長の新たな視点での3本柱について、今後への抱負を、お聞きします。

【答弁】 今回、たべるに関する予算が少ないとの指摘に付いては、新たに取り組む農業や新産業について、はたらくの分野で計上した。耕作放棄地の実験的な取り組みや、新しい作物への取り組みについては、儲かる農業プロジェクトの設置で、調査、研究、経済効果の試算までも踏み込んで検討していきます。農業振興地域の見直しと新たな宅地の創出のための調査費用はくらすの分野で計上しました。
新年度予算については、短い期間の中で、ある程度先の見えるように予算が組むことができたと考えている。今回の予算を切り口に、いくつかのアイデアを事業化に向けて動かしていきたい。はたらく、たべる、くらすの視点で、今後も事業を進めて行きたい。

【質問】 次に、標題の2つ目、教育の充実について、お尋ねします。
初めに、指導要領の改正案について、お尋ねします。
2月に、指導要領の改正案に対する報道が有りました。新聞の大きな見出しは「小5から英語教科化」、「竹島・尖閣は領土明記」、「時間捻出 学校に丸投げ」、小見出しは、授業増、負担重く、でした。又社説では「量と質、二兎を追えるか」でした。
特に、今回の改定案は、小学校3年生から6年生で週1こま純増となりました。現在1日6時間目で終わっている授業が7時間目になる可能性もあります。文部科学省では、短時間学習に加えて、土曜日の活用、夏休みの短縮などの例をあげた編成案を公表しています。しかし、既に、運動会や修学旅行のなどの行事の時間確保の為、夏休みの短縮、短時間学習などは多くの学校で実施しているようです。各学校とも、時間を絞り出すのは難しいと考えます。新指導要領の実施までに体制を整えることが必要です。
特に、小学校では、5,6年生で、週2こまの英語の教科化、3,4年生で週1こまの外国語学習となりました。現状でも、英語の免許を保持している教師は少ないと考えます。実施までに教師の教育、研修は大切と考えます。どのような対策で新指導要領の実施までに準備していくのか、お聞きします。

【答弁】 恵那市では、短時間ではなく、1時間を組み込むことが出来ないかで検討している。全小学校に英語の免許所持者を配置する予定にしている。平成30年より英語を先行実施し、全面実施に備える。三郷小学校をパイロット校として位置づけ、英語教育の拠点校を増やし、研修を充実させていく。

【質問】 全小学校に英語免許所持者を配置、是非よろしくお願いします。
次に、新指導要領では、論理的な思考力を養うことを目的に、コンピーターを動かす仕組みを学ぶ「プログラミング教育」が小学校で必修化されました。プログラミングを教えた経験のある教師少ないようです。総合的な学習の時間で導入している学校も少ないようです。岐阜県では、岐阜市が2017から、一足先にプログラミング教育を始めるようです。恵那市では、29年度予算にて、小学校にダブレットを導入して、教育の効果を上げようとしています。タブレットはハードの製品ですが、プログラミング教育のためのソフトも多くあるようです。実施までに、タブレットを活用し、プログラミング教育の準備をすることも可能と思います。恵那市でもプログラミング教育への対応は難しい課題と思います。先進地の事例、タブレットの活用等しっかりとした対応が必要と思われるが、教育委員会の、考えを、お聞きします。

【答弁】 プログラミング教育のために教科を一つ新設するわけではない。各教科の中で取り組む。例えば、
音楽の作曲、作曲ソフトを使って曲作りに取り組む。
図工は、デジタルで表現する。
総合は、自分たちで集めたデータをコンピューターで分析し処理する。
次期学習指導要領でも、各教科の記述の中に明示されます。

【質問】 現在、人工知能が人間にとって代わる社会が到来しました。インターネットは大量の知識を蓄えていて、「知っている」だけでは、人生を切り開くことが難しい時代となりました。教科書のない世界とどう向き合うか、問われるのは、多面的に見たり、柔軟に考えたりできる力、豊かな感性、それを言葉で伝える表現力が求められています。そうしたちから、態度を育てるために、「主体的・対話で深い学び」の実現に向けた授業改善を求めています。能動的な学びを意味しています。実施まで学校現場では大変と考えますが、教育委員会での指導・研修が重要と考えます。教育委員会の対応を、お聞きします。

【答弁】 次期指導要領では、「育成すべき資質・能力」として、「知識・技能」「思考力・判断力・表現力等」「学びに向かう力 人間性等」の三つに整理している。これらの育ちを実現するために、「主体的な学び」「対話的な学び」「深い学び」が必要です。教員向けの研修会の一つである「アクテブラーニング」をテーマとする予定です。教務主任研修会を中心にして、今後も授業改善に取り組んでいく。

【質問】 特色ある学校作りについて、お尋ねします。
各学校とも、特色ある学校づくりをするために、創意工夫のある教育を実施していると思います。特にふるさと学習は、地域の方々の連携・協力を得て、地域を学ぶことであり、地域の素晴らしいものに触れて、地域を再発見し、郷土の誇りにも繋がると思います。
12月に、郷土愛を育む教育についての質問の答弁で、副読本で「わたくしたち恵那市」を刊行していく、今後の予定として、人物編も考えていると答弁が有りました。この地域が生み出した先人の活躍を学ぶのも、児童生徒に大きな影響を与えると思います。
ふるさと学習で、教育委員会として、成果をあげていると考えている事例を、お聞きします。

【答弁】 ふるさと学習では、「岐阜県ふるさと教育表彰」で、明智中学校と上矢作中学校が優秀賞を、北恵那小学校、大井小学校、串原小学校、串原中学校が奨励賞を受賞しました。優秀賞の明智中学校は、「掃除に学ぶ会」に積極的に参加することで、地域の一員であることの誇りと自覚を高めていることに評価を頂いた。上矢作中学校は、地域住民と触れあい、地域に積極的に働き掛けることで、主体的に行動できる実践力を育んでいると評価頂きました。
最近の実践例から、山岡小学校のかるたを紹介します。山岡三学の会の方から、「山岡かるた」の紹介を受け、小学生の「自作の山岡かるた」をつくり、そのかるたを使ってかるた会をしました。

【質問】 最後に、総合的な学習について、お尋ねします。
探究的な学習を通して、「よりよく問題を解決する資質や能力を育てる」がキャッチフレーズですが、普通の学習から、体験活動まで幅広い分野での活動で、いわば学校の考え方で、なんでもありの学習と思います。特に学校の考え方で、大きく変わる学習と思います。
現在どのような、学習がされて、どのような成果に結びついているのか、お聞きします。

【答弁】 小学校では、3学年から6学年で実施している。各学年年間70時間です。郷土(伝統と文化)、環境、地域の暮らし、健康・福祉、情報の学習をしています。 中学校では、1学年50時間、2、3学年70時間です。キャリア教育、郷土(伝統と文化)の学習をしています。
情報処理能力、企画力、発信力をつけている。

2月23日

本会議・・・本会議場
3月議会の初日、47議案が上程されました。

2月25日

地区の寄り合い・・・地区公会堂

2月23日

総務文教委員会の打ち合わせ・・・委員会室

3月1日

総務文教委員会・・・委員会室
委員会では平成29年度予算について、附帯決議をしました。

議第33号 平成29年度恵那市一般会計予算(歳入歳出所管部分)に対する附帯決議
平成29年度一般会計予算総務費コミュニティセンター改修事業費のうち岩村振興事務所改修経費については、次の事項に留意し適正に執行するように求める。
1 現状の改修計画では、振興事務所及びコミュニティセンター機能に加え多目的スペースとして活用するとしているが、これらの必要面積に比して現有建物は明らかに過大であり維持管理費が嵩むなど非効率性が懸念されること。
2 本事業に関連して、現有の岩村コミュニティセンター施設へ岩村歴史資料館と他地域の資料館の一部を移設する計画が有るが、妥当性に付いてさらに検討すること。
3 岩村振興事務所、岩村コミュニティセンター施設及び岩村歴史資料館の3施設の在り方について、ファシリティマネジメント及び公共施設再配置の観点から慎重に検討すること。

以上決議する。平成29年3月1日
恵那市議会総務文教委員会

3月2日

福祉環境委員会・・・委員会室
 傍聴

3月3日

経済建設委員会・・・委員会室
 傍聴
議会報告会実行委員会・・・委員会室

3月4日

地区のお稲荷さんの準備作業・・・地区神社

3月5日

さんさん街道整備事業・・・串原地区道路
道路の環境維持のための、ボランティアで参加する。

 

3月7日

串原中学校卒業式・・・串原中学校
 2名の生徒が卒業する。

3月8日

お稲荷さん・・・地区お稲荷神社

3月9日

議会運営委員会・・・委員会室

3月10日

本会議・・・本会議場

3月11日

猟友会祈願祭・・・中沢猟友会事務所

3月12日

矢作川漁業組合総会・・・明智コミュニティセンター

3月13日

串原デイサービス運営委員会・・・串原福祉センター

3月16日

本会議(一般質問)・・・本会議場
 7名が登壇、7番目に一般質問をする。冒頭のトピックスで内容を掲載しています。

3月17日

本会議(一般質問)・・・本会議場
 3名が一般質問

3月18日

恵那市自民党支部総会・・・クラブ市川

3月21日

全員協議会・・・本会議場

3月22日

本会議・・・本会議場
 3月定例会最終日
執行部議会情報交換会・・・明智ゴルフ場

3月23日

小学校卒業式・・・串原小学校
 4名が卒業する。
串原振興ゴルフ大会打ち合わせ・・・ベルグラビアゴルフ場
 5月13日(土)に大会を実施する。

3月24日

串原自治連合会・・・ささゆりの湯

3月25日

故堀宗利さんの49日の法要に出席する。

3月26日

自民党串原支部打ち合わせ・・・串原地内日

3月28日

串原地域協議会・・・串原コミュニティセンター

堀みつあき
恵那市議会議員