八王子市議会議員

相沢こうた

KOHTA AIZAWA

相沢こうたNEWS
VOL.36 「会報」(2014.10.15発行)

日頃より大変お世話になっております。
八王子市議会議員の相沢こうたです。

平成26年9月の定例議会では八王子市が来年4月に移行する中核市に関連する条例改定などの議案が多く出されました。ワンランク上の行政サービスを目指すという言葉が頻繁に聞かれた議会でしたが、東京都から移行される業務すべてに果たしてその言葉が適合するのか、市の役職や立場によって若干の温度差を感じました。中核市への移行そのものは議会では既に全会一致で承認されていますが、その内容について私を含め様々な議員から質問と意見が出されました。現状を見る限り来年4月の段階では中核市への移行における優位点を全て反映するまで行かず、移行後に実務をこなしつつ修正していく場面があると感じています。中核市への移行が市民の皆さまに真に有利となり、少なくとも看板倒れに終わらないよう、今まで以上に細かなところまでチェックをしていかなくてはならないと強く感じた議会でした。

平成26年第3回定例議会報告

◇◇一般質問◇◇

◇現在、与党内で検討されている無電柱化基本法(仮称)に関して一般質問を行いました。

※無電柱化基本法(仮称)とは・・・
現在、自民党が小委員会を立ち上げて検討している、2020年東京オリンピック開催に合わせ、景観の保全や防災の強化を進めるため、電柱をなくす無電柱化を推進していこうとする提言を基にした法案。

Q:無電柱化小委員会の中間答申を読むと、今まで東京23区内でも地中化率が7%程度でしかない政策を進めるためには、新たな方策として簡易な埋設方法などを推進するとともに地方行政が積極的に関与し様々な調整役を実施することしているが、現時点で地方行政に対する説明や情報提供はあったか。

A:新聞報道で少々は聞いたことがあるが、直接の情報は無く、詳細に聞いたのはこの質問が初めてである。

Q:設備を保有する事業者が自ら地中化を進めることはなく、行政・道路管理者・開発事業者の要請にもとづき、地中化の議論となる。行政の立場についてどのように考えているか。

A:既存の町の構造上、難しい場所が多く、調整も難航するため、多くの課題があると考えている。

Q:災害時の復旧時間は架空線であることを前提に電力事業者は5日程度としているが、無電柱化されると被災する確率は下がるが復旧時間は数倍かかるようになる。
日本には電柱の文化があり景観だけに拘った無電柱化は難しいと思うが如何か。

A:法案が正式に出る段階までは静観するしかないが、様々な面で無電柱化の促進は簡単ではないことは充分認識している。

Q無電柱化した路線には大きくなる街路樹を植えてヒートアイランド現象の解消につなげるなど、私が常々申し上げている街路樹基本政策を考えるべきではないか。

A街路樹については検討させていただく。

電柱がある街並みは、コストバランスを考慮した日本文化の一つであり、出来上がってしまっている街で無電柱化を進めることは、費用の面からも簡単なことではありません。

◇◇補正予算に対する代表質疑◇◇

○補正予算並びに中核市への移行に伴う条例改正に対して会派代表質疑を実施しました。

【通学路への防犯カメラの設置について】

◇東京都の補助事業(1/2)として向う5年間、小学校を対象に5台程度/校の防犯カメラ設置が提案されました。保護者の要望が強い事は理解していますがこの程度の台数で効果が期待できるものなのか、防犯カメラによる犯罪抑止効果がどれだけ期待できるのか、維持管理費は市内68校×5台でも約350台となり修繕を含めた視点で検討がされていないこと、現在まで通学路の安全対策について市の長期的取組みが示されたことがないことなど多くの疑問点があります。全国的に子供たちが巻き込まれる事件・事故の撲滅は喫緊の課題です。過去から様々に提言した安価な予算で可能な他の安全対策ですら手つかずになっており、政策として課題が多いと指摘しました。

【保育園待機児童解消に向けた施策について】

◇保育園の待機児童解消のために平成27年4月に向けて受入児童数拡大の施策を実施していますが、年度途中でも工事完了した園では4月を待たず中途での園児受入れを実施していただきたい旨を申し上げ市の考え方を確認しました。

※市から前向きに検討するという回答をいただきました。

【中核市への移行関連(総論)について】

◇本市が中核市を目指したのは現市長の公約であり、以前から目指していた訳ではありません。しかしそれに向かって動き出している以上、中核市になるにあたっての具体的な政策がなくてはいけない時期ですが、個々に見るとそこまでの検討が行われているのか疑問を感じることが多くあります。また、準備期間が短すぎるとも感じており、このような状況で中核市への移行が、本当に市民の皆さんのためになる形で果たせるのか、その取組み状況について確認しました。取組みにあたっては職員全員がその議論に参加して、中核市への移行によってもたらすことの出来る新たな市民サービスの検討や市民の目線に立った業務改善などについて積極的な取組みをすることを提言しました。現状の仕事の総点検をするよい機会だと捉えて前向きに取り組んでいただくことを進言いたしました。

◇◇狭間駅前に新体育館がオープンします◇◇

○京王線狭間駅前に新体育館が10月1日に開館しました。メインとサブの二つの体育館の他、子供広場や運動広場に加えて、体育館内にはトレーニング室や会議室、研修室なども備えておりますので、多くの市民の方にご利用いただきたいと思います。新体育館を見る機会をいただきましたが、様々なレイアウト変更が可能であったりする最新式の体育館で、スポーツを観るという視点でも期待が持てると感じました。

◇◇終わりに◇◇

◇二期目の議員生活も早いもので、あと二回の定例議会を残すだけとなりました。震災で始まりましたが、それ以外にも様々に変化があり市政は課題が多かった4年間だったと思います。市長も代わりましたし中核市に向けて庁舎内の部署が大きく変わりました。南大沢の生ゴミ処理施設や川町スポーツパーク建設などTVで取り上げられる話題も多く、市内での事件も多くありました。新たな課題が多く、時代は間違いなく大きな変革期を迎えようとしているのだと実感しています。今までの社会と議会での経験を益々生かして市民の皆さまのため、そして応援していただいている皆さまのために頑張って参ります。時節柄ご自愛専一なさってください。

相沢こうた
八王子市議会議員