大垣市議会議員

田中たかのり

TAKANORI TANAKA

令和4年9月議会

一般質問表題

・・本市における「石油プラスチック代替米」生産の推進について

一般質問詳細

◯議長(林 新太郎君)
 13番 田中孝典君。
〔第13番 田中孝典君 登壇〕

◯第13番(田中孝典君)
 自民党緑風会の田中孝典でございます。
 それでは、通告に従いまして、本市における石油プラスチック代替米生産の推進について質問、政策提言をさせていただきます。
 まず、本市の水田の耕作状況は次のようになっております。令和3年度においては、水田面積は約2,556万9,000m2、うち主食用の米の用途が約1,438万7,000m2、水田面積の約56%でございます。それ以外の面積が約1,118万2,000m2、水田面積の約44%でございます。平たく言うと、今、大垣市の水田で御飯やおにぎりなどの用途で販売する米を作っているのは6割弱ということでございます。また、過去10年間で本市の水田面積は178万1,000m2、7%が減少しました。この中で特筆すべきなのは、主食用の水稲、すなわち食糧用の米ですが、この主食用水稲の耕作面積の減少は224万9,000m2、14%が減少しました。水田全体では7%ですが、主食用の米、水稲の面積は14%減少しております。水田全体の面積が減り、さらに水稲を作付する面積がその倍のスピードで減少しています。この人口減少と高齢化で、食糧用の米は市場から増産ではなく減産を求められています。社会的ニーズは少なくとも食糧用の米の増産にはない。これが私たちの直面している現実です。水の田、水田でありながら小麦や野菜等の乾いた土地を求める畑作物に活用を誘導していますが、もともとこの水田は水田として機能したときに、その生産力も全ての付随施設の効率も最高になるように設計されています。つまり、水田として使うことで最も農家の利益が高くなるよう設計されています。食糧以外に米、すなわち水稲を生かす道はないのか。人口減少に直面する時代の農業の根本的な課題となっております。
 話は少し横道にそれます。実は今年の夏も全国でこれまでにない異常な水害が頻発しました。その中で何度か水田の持つ平面ダム機能を強化し、市街地へ流れ込む大量の水を平面ダムとしての水田に取り込む形で勢いを緩和し、あわよくばそこで流入そのものを食い止めようという意見が散見されました。防災の面からの水田への期待は、社会の中で水田が文字どおり水をためることのできる田として機能していることが前提なんです。洪水で空き地に水がたまるというのと水田が平面ダム機能を果たすということは全くわけが違うということを御理解いただきたい。水田が機能していなければ、平面ダムも機能しないと認識していただきたいと、そういうふうに思っております。
 さて、本題へ戻りますが、先ほど社会的ニーズと申しました。日本の国民が今、社会的ニーズとして農業に求めている最大の分野の一つに、石油に代わる原料の生産があると私は思います。石油利用をこのままの状態で続けていけば、最終的には気体となり二酸化炭素となって気候危機を加速するか、もしくはミクロのレベルになっても分解しないプラスチックの粒となって土壌、河川、海、海と言いましたが、もう1万mの底の深海までプラスチックは汚染をしております。これが何世紀にもわたって汚染し続けることが分かってきました。社会が今必要としている石油代替資源の生産を、減産が迫られる主食用の水稲に続く第2の農業の柱として育てること。もっと具体的に言えば、工業用のプラスチック原料となる資源米を生産すること。これが次の農業の大きな柱になると私は確信します。社会の農業に期待する大きなニーズがそこにあるからです。令和3年12月3日付の全国農業新聞の1面トップで、広がる米由来の新素材、国産バイオマスプラスチックを取り上げ、福島県の浪江町の取組を大きく報道しました。同町では、令和3年に企業と地元の生産組合が連携して米由来のバイオマスプラスチック、ライスレジンの原料となる資源米を作付したとのことです。ライスレジンは従来のプラスチックとほぼ同等の性質を保ちながら、米由来、すなわち植物由来であるため環境に優しく、かつ石油使用の削減を果たすことができます。水田を使ってバイオマスプラスチックの原料となる資源米を生産することは、1、気候変動への具体的な取組という社会的使命の達成、2、水田としての利用拡大による農業所得、農家所得の向上、多面的機能の保全、3、水田に無理やり移行していた野菜生産の畑地回復等による適地適作の拡大、農業生産の拡大、4、ライスレジンの加工企業や利用企業の誘致により、農業と工業が連携した本市の新しい産業の振興、5、新しい魅力の創造による農業雇用の拡大、そして特に若い次世代の男性、女性の就業者の確保、こうしたものにつながると私は思います。
 石油プラスチック代替米生産は、こうした数々の成果につながる大きな魅力を持っております。本市が率先してバイオマス資源米の生産とそのビジネス化を検討する産学官金の母体を立ち上げ、他の自治体より1日でも早く実証、実装、そして社会的普及を図ることを提案いたします。本市の見解をお伺いいたします。

◯議長(林 新太郎君)
 市長。
〔市長 石田 仁君 登壇〕

◯市長(石田 仁君)
 本市における石油プラスチック代替米生産の推進について御答弁申し上げます。
 本市では、本年3月に大垣市第2次農業ビジョンを策定し、基本方針の一つに「大垣の風土を活かした農業生産の振興」を掲げ、水稲をはじめ地域の特性を生かした農産物の生産振興に取り組んでいるところでございます。とりわけ水田農業につきましては、国策である米の生産調整を図るため、岐阜県農業再生協議会から提示されております各市町村への主食用米の生産指標に基づき、大垣市農業再生協議会が各地域へ目標数量を配分することで需要に応じた計画的な米づくりを推進しております。
 こうした中、主食用米の作付は水田面積の約6割、残りの水田につきましては国の交付金等を活用し、地域の実情に応じた転作作物の作付が行われております。転作作物といたしましては、飼料用、加工用米などの非主食用米、また麦、大豆をはじめブロッコリーや加工・業務用野菜といった地域振興作物の作付を推進するなど、水田をフル活用することで農業者の所得増大、経営安定を図っているところでございます。なお、これらの転作作物の中でも、国の交付金等によって主食用米と遜色のない収入が得られる飼料用米などの非主食用米の生産面積が一番大きな割合を占めております。飼料用米など非主食用米につきましては、議員から御指摘がありました水田の保水力なども含みます水田機能を維持した上で作付可能な転作作物であり、また昨今の農業情勢においてさらに需要が高まっているところでございます。
 御提案をいただきました石油プラスチック代替米につきましても、脱プラスチックの動きが世界中で広まる中、国も新たな非主食用米の活用方法の一つとして取り入れておりますので、全国的な事例の把握、また国の支援策なども含めて今後の動向を見極めながら調査研究してまいります。御理解賜りますようお願い申し上げます。

◯議長(林 新太郎君)
 13番。
〔第13番 田中孝典君 登壇〕

◯第13番(田中孝典君)
 ただいまは答弁ありがとうございました。
 私はこれまでスマートシティーの分野で市長の得意技と御紹介することが多かったんですけれども、私は農業も市長の得意技の一つと感じております。そして、今農業は農業の世界だけではなくて、工業と結びつくことで新たな所得向上を目指すという大きなチャンスをこのSDGsの時代に迎えておりますので、ぜひこれまでなかった工業用生産と農業とが結びつくという施策に取り組んでいただきたい。できれば大垣から率先して取り組んでいただきたい。大垣オリジナルの取組をぜひこの工業用の分野で水稲と結びつけるということをぜひやってほしい。どこかの二番煎じではなくて、大垣が頑張ったから米が工業用途として拡大したというふうにぜひ取り組んでいただきたいと思っております。その中で、今日は何か持込みが重なるリズムの日でございますが、私も少し、もう時代が私たちの周りでどんどん進んでいるということ、もううかうかしていたらどんどん追い越されていくということをお知らせしたいと思って、ちょっと議長の許可を得て持込みをさせていただきました。

〔資料を提示〕
◯第13番(田中孝典君)
 まずこれです。これはあるホームセンターで5円で販売されているいわゆるレジ袋です。いわゆるレジ袋ですけれども、違います。ここにこう書いてあります。私たちは環境保全に取り組んでいます。この袋は廃糖蜜、サトウキビから砂糖を取った後に残る糖蜜からつくった植物性プラスチックが25%以上使用されています。また、印刷インキの一部に植物由来の原料を使用した環境配慮インキが使用されています。これにより石油資源の節約とCO2削減が実現できます。大垣市内にある大きなショッピングセンターで堂々とこれが1枚5円で売られております。

〔資料を提示〕
◯第13番(田中孝典君)
 続いてこちら、これは皆さんがよく御存じのプチプチと言われるクッションです。これはクッションですけど、これもここにこんなことが書いてあります。環境に優しいバイオプチ、サトウキビ由来のグリーンポリエチレンを原材料に約15%以上配合することで、CO2排出量を今までより5%以上抑えることができるようになりました。これはサトウキビ由来の原料がこれに15%入っているのが大垣市の郵便局の窓口にこうして売られています。このプチプチを使ってくださいともう窓口で売られています。

〔資料を提示〕
◯第13番(田中孝典君)
 そして、こちらは三井化学の見本市に出したものでございますが、何かといいますと、これは大垣市内の竹の粉を約40%配合したプラスチックボードでございます。これが竹の粉、大垣市内で取れた竹を粉にしたもので、それを工業用原料として固めたもの、これがレジンのタイプを取っていますが、粒々に固めたものが竹の粉ですけれども、これを約40%配合してつくったのがこのプラスチックボードで、こうした配合プラスチックは今全国に普及しつつあります。それから、皆さんもよく御存じの有名なコーヒーショップとかそういったところでも、もう既にスプーンとかストローがバイオプラスチック素材にどんどん転換されています。ニーズは非常に拡大しております。こうしたバイオプラスチックに今どんどん移行しております。全国がライバルですので、一日も早い取組が市長さんの手に求められておりますので、いま一度こうした新しい分野で農業分野の拡大、所得の向上、工業と掛け算をしていくというような意気込みをお伺いできればと思いますので、よろしくお願いいたします。

◯議長(林 新太郎君)
 市長。
〔市長 石田 仁君 登壇〕

◯市長(石田 仁君)
 ライスレジン等のバイオマスプラスチックを核とした新たな農業・工業連携型産業の振興について御答弁申し上げます。
 御提案をいただきました石油プラスチック代替米につきましては、国は新たな非主食用米の活用方法の一つとして取り入れております。他産業との連携も視野に入れて調査研究してまいりますけれども、バイオマスプラスチック、竹の粉とかサトウキビとかいろんなものを言われましたが、議員が御指摘のように転作部分において現状農業者の方々が実際問題として所得を得るのに、非主食用米が今一番効率よく動いています。そのことを十分に考慮しながら検討していかなければいけませんので、お時間を頂戴することとなりますけれども、よろしくお願いいたします。

◯議長(林 新太郎君)
 13番。
〔第13番 田中孝典君 登壇〕

◯第13番(田中孝典君)
 ただいま答弁ありがとうございました。
 私も直ちにこのライスレジンが収入に結びつくとか、今までの最高の収入になるというふうには、まだそこまで達していないと思いますので、検討チームとか研究チームとかをぜひ今からつくっていただいて、いざ石油代替のそうしたバイオマスの時代が来たときに大垣市が遅れを取らないように、あるいはその時代にすっと先鞭つけられるように今から研究、あるいはそういう共同研究体をつくっていただきますようにお願いを申し上げているところでございます。よろしく御検討賜りますようお願いいたします。
 これで私の一般質問を終わります。

田中たかのり
大垣市議会議員