大垣市議会議員

田中たかのり

TAKANORI TANAKA

令和3年12月議会

一般質問表題

・本市における東海環状自動車道の有効活用施策について

一般質問詳細

◯議長(石川まさと君)
 13番 田中孝典君。
〔第13番 田中孝典君 登壇〕

◯第13番(田中孝典君)
 自民党緑風会の田中孝典でございます。
 それでは、通告に従いまして本市における東海環状自動車道の有効活用施策について質問させていただきます。
 国道475号東海環状自動車道は、愛知県豊田市を起点とし、瀬戸市、岐阜県岐阜市、大垣市等の主要都市を経て三重県四日市市に至る延長約153kmの高規格幹線道路、すなわち一般国道の自動車専用道路です。この事業は、中京圏の放射状道路ネットワークを環状道路で結び、広域ネットワークを構築することで沿線地域の地域産業・観光産業の支援、災害に強い道路機能の確保、環状道路内の渋滞緩和に寄与するとされています。豊田東ジャンクションから関広見インターチェンジに至る東回り区間約76kmは平成21年4月に全線開通し、沿線各地の産業振興に大いに寄与しているところです。残る西回り約77kmも令和8年度に全線開通という見込みが確実になってきました。本市の大垣西インターチェンジの平成24年9月15日開通を皮切りに、養老ジャンクションが平成24年9月に開通、養老インターチェンジが平成29年10月に、大野神戸インターチェンジが令和元年12月に開通、その間に養老スマートインター、安八スマートインターが開設されました。そして今後は、令和6年度に大野神戸インターチェンジから山県インターチェンジへの接続が完了し、西回り区間と東回り区間がつながります。また、同年、三重県の北勢インターチェンジと大安インターチェンジ間が開通し、三重県側の起点である新四日市ジャンクションまでの区間がつながります。そして、いよいよ令和8年度に海津スマートインターが開設されるとともに、最後の工事となっていた養老インターチェンジと北勢インターチェンジの区間、トンネルを含む18kmが開通し、東海環状自動車道全線が完成し完全開通となります。このような将来を見据え、西回り区間の沿線各地で地域振興の施策が始まっております。養老インターチェンジに隣接して、令和2年に株式会社サラダコスモが約6haの巨大な敷地にモヤシ栽培やカット野菜の農業生産施設を新設し稼働、将来は周辺に誘客施設を設置し、養老公園、養老天命反転地等の県有観光施設との連携の構想もあるとお伺いしております。大野神戸インターチェンジ周辺では、道の駅パレットピアおおの約3haが平成30年に開設、JA岐阜厚生連の基幹的病院となる地上6階建ての西濃厚生病院が令和5年10月に開院を予定し工事着工、テクノパーク大野第1区画約3haが完売、第2区画約3haも順調とお聞きしております。令和元年には株式会社岐阜セラツク製造所が進出、そして、令和5年度には約15haという広大な敷地にイビデン株式会社が半導体を主力とする同社最大規模の製造工場施設を建設することが発表され、工業用地の造成等の準備作業が大野町で始まりました。つい先日も広島市に本社を置く運送・倉庫管理会社クボックスが同テクノパークの約3.3haの区画を取得して、事務所を備えた物流倉庫を新設すると発表がありました。海津市では、海津スマートインターチェンジの完成を見越して、駒野工業団地への株式会社リボンの進出が本年6月に発表され、菓子製造という新たな雇用が期待されています。
 さて、今から8年ほど前、東海地区の議員や議員を目指す若手有志で中部経産局の部長さんを囲んでの勉強会を開いたときのことです。ひとしきりの講義が終わり、一人一人の有志との会話が始まりました。私の番になり、あなたはどこからと聞かれ、大垣市ですと答えると、即座に大垣市は東海環状自動車道、特に西回りの中核となる拠点です。東北の震災のときに防災物資のデリバリーが混乱し、必要な物資と供給物資のミスマッチが起きました。日々全国から届いてくる供給物資と避難会場ごとに日々異なっていく必要物資とを物流のロジスティックスとして的確に分配させることができませんでした。その反省で、全国各地から届く支援物資を一旦集めデータ化し、必要とされる避難場所へ必要とされる物資をデリバリーするストックヤードと配送機能を持った大きな道の駅のような施設が必要だと今考えられています。大垣市はちょうどその位置にありますね。通常は産業振興や観光に使うとして、いざとなったら支援物資のストックとデリバリーの機能を併せ持つ道の駅のようなことを考えてはいかがですか。揖斐川は暴れ川と聞いています。地震だけでなく、広域水害のときも機能すると思いますよとの指導をいただきました。当時は、東海環状自動車道の全線開通はまだまだ先との認識をしており、他方、地震被害はまだ生々しく教訓から政策化するという視点にたどり着いておりませんでした。経産省は随分先のことを考えているのだなというのが当時の率直な感想でした。
 今、全線開通が間近となり、各地で取組が活発化しております。平時は産業や観光振興として、非常時は支援物資のストック・アンド・デリバリーの拠点として道の駅機能を本市の取組として検討していただければ大変ありがたいです。本市における東海環状自動車道の有効活用施策について、市長の考えをお伺いし、1回目の質問とさせていただきます。

◯議長(石川まさと君)
 市長。
〔市長 石田 仁君 登壇〕

◯市長(石田 仁君)
 本市における東海環状自動車道の有効活用施策について御答弁申し上げます。
 岐阜県、愛知県、三重県の3県をつなぐ東海環状自動車道は、生活基盤を豊かにするだけでなく、人、物、事が集積し、沿線地域はもとより中部圏に多大なストック効果を生み出すことが期待されております。既に開通している東回りでは、工業団地や大規模ショッピングモールなど経済効果をもたらす企業や施設が多く進出しております。一方、西回りでは、平成24年9月に名神高速道路養老ジャンクションから大垣西インターチェンジまでの区間が開通し、令和8年度には全線が開通する見込みとなっております。大垣西インターチェンジは、東海環状自動車道、国道21号、大垣環状線が結節する西のゲートウエーとして近畿北陸圏と接続する交通の要所であり、東海環状自動車道の全線開通により観光や物流はさらに活発になることが予想され、周辺の地理的価値は向上し、地域経済のさらなる発展が期待されております。
 御提言いただきました道の駅につきましては、本市といたしましても、地の利を生かして農業や産業、観光など幅広く地域振興につながる活性化の拠点として大変有効であると考えております。道の駅は、国が休憩、情報発信、地域連携の機能を持った地域と共につくる個性豊かなにぎわいの場として、平成5年から全国各地への普及を進めており、平成25年からは第2ステージとして観光拠点というまちの顔としての位置づけも付加されました。令和2年からは第3ステージとして地方創生、観光を加速する拠点プラス、ネットワーク化で活力ある地域デザインにも貢献をコンセプトに新しい道の駅の取組を推進しております。現在、道の駅は全国で1,193駅、岐阜県内では56駅ありますが、岐阜県の東西交通の大動脈である国道21号線沿いで特に交通、物流の多い岐阜・西濃地域にはないため、大垣西インターチェンジ周辺での役割や効果は非常に大きいと考えております。
 今後は、国や県などの関係機関と連携を図りながら、多様な機能を備えた道の駅の可能性と周辺土地利用の在り方について検討してまいりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。

◯議長(石川まさと君)
 13番。
〔第13番 田中孝典君 登壇〕

◯第13番(田中孝典君)
 ただいまは非常に力強い御答弁をありがとうございます。
 今お話がありました道の駅の検討はぜひ進めていただきたいと思います。産業振興、安心・安全の両面から極めて意義ある事業と考えます。よろしくお願いいたします。本来ならもう少し具体的にお聞きしたいところですが、立地拠点や施設内容等については後ほど同僚の日比野議員から質問がありますので、そちらにお譲りしたいと思います。
 そこで、私はその先への要望を1点述べさせていただきます。道の駅は拠点型施設であり、まず拠点を整えることは大切であります。さらに、本市の振興には点と面を考える必要があると思います。私個人の見解では、本市では、10ha、20ha、30haという大規模な土地利用型工業立地の時代は過去のものとなり、周辺市町に土地利用型工業の立地適地が移動したと考えるのはつらいですが現実と判断します。本市は今、頭脳立地、知恵立地、ソフト産業立地の時代を迎えていると考えるのが妥当ではないでしょうか。岸田新首相は、次世代の日本を成長させる根幹施策として、デジタル田園都市を掲げ、新たな発想での産業振興拠点をつくることに着手されました。全国から取組を募集する構想審議会議と、構想実現を阻害する様々な規制を改革するデジタル臨調を並立して設置すると発表されました。現状の規制を改変、撤廃してでも、新たな成長を目指すとの強い意思がそこに表れております。この施策は本市にとって大いなるチャンスであります。今、市長が示されました道の駅実現とともに、例えば本市全体をソフトピアに転換し、頭脳集約型の様々な拠点を東海環状自動車道周辺に配備していくようなダイナミックな施策もぜひ練っていただき、東海環状自動車道の活用が本市の次の時代を牽引する産業育成につながるよう要望いたします。
 これで私の質問を終わります。

田中たかのり
大垣市議会議員