大垣市議会議員

田中たかのり

TAKANORI TANAKA

平成27年9月議会

一般質問表題

「市民の生涯健康に寄与する体育施設の改修推進を」

一般質問詳細

◯第8番(田中孝典君)
 私も、先日の関東・東北地域の豪雨災害被害に遭われた皆様に謹んでお見舞いを申し上げますとともに、迅速な復旧・復興が進みますよう心から御祈念申し上げます。
 それでは、質問に移らせていただきます。
 市民の生涯健康に寄与する体育施設の改修推進についてお伺いをいたします。
 本市のスポーツ振興を考えるときに、平成24年度のぎふ清流国体・ぎふ清流大会の成功や西濃運輸野球部の日本一という栄冠、そして、国際女子ソフトボール大会の開催など、選手、関係者各位の努力と御尽力に心から敬意と感謝を申し上げる次第です。これらはまた市民各層においてスポーツへの関心を高め、よりスポーツに親しもうという機運を醸成する効果を発揮しております。より高みを目指す競技スポーツの振興とともに、市民の皆さんが生涯を通じてスポーツと親しむ都市に本市が発展するよう心から願うものです。
 こうした中で、去る7月11日に還暦野球大会が上石津ふれあいグラウンドで開催され、短時間ではありましたが見学させていただく機会をいただきました。還暦を迎えられた方々が、それはもうはつらつとプレーをしておられました。また、グラウンドの外では、次のチームの皆さんが輪になって声をかけ合って準備運動をしたり、他のチームの皆さんがそれぞれ友人とともにフェンス越しに立って声援を送ったり、少年時代に戻って当時のプレーのことなどを楽しそうに話しておられました。私はその姿を見て、競技スポーツの観戦とはまた違う感動が込み上げてまいりました。生涯健康というのはこういう姿なんだなと直感いたしました。やわらかい体と技術の維持、そして少年のような心、今この瞬間が心身ともに健康であると。若いときは維持しなくても健康がついてくるような錯覚がありましたが、年齢を重ねるほど健康は意識して維持していくものになってきております。また、これから若い人たち、若年人口が減少していく中で、中高齢者が健康を維持し、若い世代の負担を少しでも減らしていくことは大いに本市の発展を支えるものと信じております。
 そこで、まず市民、とりわけ中高齢者の健康増進という点から見たスポーツの意義について、本市の見解をお伺いいたします。
 次に、中高齢者のスポーツを通じての健康維持のためには、取り組むきっかけと続ける意思と適切な場所が必要です。行政当局へは場所の整備について、さまざまな要望があると思います。老朽化したり、使用によって消耗したりした施設、備品の改修は当然として、そのほかに私も幾つか声をお聞きしております。例えば、トイレの洋式化やバリアフリーを進めてほしい、シャワー施設を整えてほしい、近隣市町や同クラスの都市と比べて料金が割高にならないように常に調整してほしい、簡単なものでよいので日よけやベンチを設置してほしい、などなど。
 そこでお伺いいたします。競技のための会場整備は何よりも競技者の意見が反映されなくてはよい競技が生まれないように、生涯健康のための会場整備には、今参加している市民の皆さんの意見や提案が反映されてよりよい整備がなされていくと考えます。さきの還暦野球のチームなど、本市のスポーツ施設を実際に使って健康増進をされている方々に改善への意見や提案を求めてはいかがでしょうか。本市の考えをお伺いします。
 さらに、スポーツ意識や健康意識の高まりから、近年は競技スポーツ以外のスポーツに親しむ中高齢者もふえてきております。ウオーキングやノルディックウオーク、グラウンドゴルフ、トレッキング、軽登山など種目はさまざまですが、これらに共通して言えることは、アリーナ式の大規模施設はなくても十分に楽しみ、健康を維持することができる点です。このような市民参加型スポーツ、生涯健康型スポーツの振興も今後一層充実していくべきと私は考えます。そのための場の整備について、本市の今後の方針についてお伺いします。
 以上、中高齢者の生涯スポーツ、生涯健康の視点から3点の質問をさせていただきました。御答弁をよろしくお願いいたします。

◯議長(石田 仁君)
 市長。

〔市長 小川 敏君 登壇〕

◯市長(小川 敏君)
 市民の生涯健康に寄与する体育施設の改修推進について御答弁申し上げます。
 スポーツに親しむことは体を動かすという欲求を満たすと同時に、爽快感や達成感、仲間との連帯感などの精神的充足感を味わうことができるものでありまして、特に中高齢者におきましては、体力の保持増進と疾病予防のほか、さまざまな人との交流を通じて生きがいを感じていただく上でも重要であると考えております。
 本市ではこうしたスポーツ活動の拠点となる体育施設について、利用者の立場に立った利用しやすい施設となるよう各施設に意見箱を設置するとともに、毎年利用者アンケートを実施するなど、市民ニーズを踏まえながら整備、充実に努めているところでございます。
 また、それぞれのライフステージに応じたスポーツを楽しみ、心身ともに健康に暮らすことができるよう生涯スポーツの振興に取り組んでおり、スポーツレクリエーション大会の開催を初め、地域においては中高齢者でも気軽に参加することができるヘルシーウオークやグラウンドゴルフなどの軽スポーツを推進しております。さらに、スポーツを通じて地域の活性化や連帯感の向上を図ることを目的に、平成14年度から2年ごとに校区を指定し、体育振興会が中心となりスポーツ教室などを開催する大垣型地域スポーツクラブの創設を支援しております。こうした活動の場として学校体育施設を開放するとともに、コミュニティ運動広場の整備費用の一部を助成しているところでございます。
 中高齢者がトレッキングなどのスポーツを通じて健康づくりができる場の整備につきましては、財政状況を勘案しながら検討してまいりたいと存じます。
 いずれにいたしましても、市民の誰もが体力や年齢、目的に応じてスポーツを気軽に楽しむことができる暮らしにスポーツのあるまちづくりを目指し、今後とも体育施設の整備に努めてまいりたいと考えておりますので、御理解いただきますようよろしくお願い申し上げます。

◯議長(石田 仁君)
 8番。

〔第8番 田中孝典君 登壇〕

◯第8番(田中孝典君)
 ただいまは、答弁ありがとうございました。
 本市のスポーツ施設の今後の改修等につきまして、計画に基づいて行うということ、それが本年3月に策定された大垣市第2次スポーツ推進計画というものに載っております。これは幅広い市民からの意見が反映された、力のこもった推進計画になっていると私は感じております。
 その中で、体育施設の改修について、「体育施設の老朽化が進んでおり、市民のニーズや利用状況を踏まえ、計画的な施設の整備や利用の効率化を図るため、体育施設改修計画を作成します。」とあります。また、この計画に基づいたアクションプランの51番にも、新規事業としてこの改修計画を作成するということが掲載されております。現在まで作成状況はどのように進んでいるでしょうか。そして、単なる補修ではなく、先ほど述べさせていただいたように、中高齢者の健康づくりへの寄与という視点を反映させた改良型改修にするべきだと私は考えます。本市の考えはいかがでしょうか。
 また、このような計画はきちんとしたチェック体制がないと、計画はつくったけれども、終わってみれば何が実現したのかよくわからないまま期間が過ぎてしまうということになりかねません。改修計画の進行管理にもニーズを寄せていただいた市民の皆さんの視点が反映されるように、いわゆるPDCAサイクルの仕組みが必要と考えますが、いかがでしょうか。本市の見解をお聞かせください。
 以上3点について、再質問させていただきます。

◯議長(石田 仁君)
 市長。

〔市長 小川 敏君 登壇〕

◯市長(小川 敏君)
 体育施設改修計画の作成について御答弁申し上げます。
 今年度から平成31年度までを計画期間とする大垣市第2次スポーツ推進計画に掲げる体育施設改修計画の作成に当たりまして、現在各施設の実態調査を行っているところでございます。今後、改修計画の作成においては、御提案の中高齢者の健康づくりの視点も踏まえながら進めてまいりたいと考えております。また、作成後につきましては、計画の進捗状況や本市を取り巻く情勢などを踏まえ、必要に応じて見直しなどを行ってまいりたいと考えております。御理解いただきますようよろしくお願いいたします。

◯議長(石田 仁君)
 8番。

〔第8番 田中孝典君 登壇〕

◯第8番(田中孝典君)
 前回の質問のときにも述べさせていただきましたが、平成30年はちょうど大垣市制100周年に当たり、改めて市民の皆さんの生涯スポーツ、生涯健康を提唱し、より充実するのにふさわしいスタートの年となると考えております。多くの中高齢者が少しでも使いやすく快適だと感じられるように、施設整備を今から計画的に着実に進めていくよう要望し、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

田中たかのり
大垣市議会議員