大垣市議会議員

田中たかのり

TAKANORI TANAKA

平成25年12月議会

一般質問表題

「大規模駐車場に雨水浸透式舗装の導入を」

一般質問詳細

◯第5番(田中孝典君)
それでは、通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。
去る9月4日、台風17号から変わった低気圧が接近し、本市内では午後に猛烈な雨が降りました。気象庁大垣観測所では、3時5分までの1時間に108.5mmの雨量を観測しました。これは、岐阜地方気象台の昭和51年の統計開始以来、県下最大の記録となりました。
本市では、床上浸水が9戸、床下浸水が363戸、非住居の浸水が89戸の被害がありました。新聞、テレビ、ラジオ等で大きく報道されましたので、今なお記憶にも新しいと思います。低気圧の進路がわずかに東へそれたので、第2波、第3波の豪雨の襲来はなかったのですが、平成19年災害のときは、2時間置きに時間雨量90mmの猛烈な豪雨が4回、上石津地域から揖斐川町にかけて、ほぼ真北に北上していきました。もし、あのときと同じように、伊勢湾から北陸へ真北に108.5mmが3回も4回も襲っていたら、どれほどの被害になっていたでしょう。
 さて、この108.5mmの豪雨を報道する際に、メディアに躍ったのは、「統計開始以来」とか、「過去に経験がない」とか、あたかも百年に一度あるかないかの大災害のような表現でした。人々は滅多に起きない災害だと誤解をしてしまったのではないでしょうか。しかし、その前の月の8月は全国で記録的な暑さが続き、さらにその前の7月はこれまた記録的な少雨、また9月は本市だけでなく全国で豪雨や局地的な大雨、さらには竜巻などが発生しました。10月に入ると再び記録的な暑さがぶり返し、このまま秋が来ないまま冬になると多くの人が心配をしました。桜を初め、さまざまな植物の生育にも異常が見られました。
 さて、ことしは異常だったかもしれませんが、来年からはこれが繰り返される通常、日常になるのではないでしょうか。専門家、例えば気象庁の異常気象分析検討会などの分析では、インドネシア近海などの海水温の上昇や偏西風の蛇行、日本上空の大陸性と海洋性の気圧配置の変化などが原因とされ、同検討会の会長を務める木本昌秀東京大学海洋研究所教授は、地球温暖化が猛暑に影響した可能性を指摘し、今後は気温上昇とともに局地的な強い雨もさらにふえ、強さも増すのではないかと話されています。そうした点を踏まえ、2点の質問と1点の提案をいたします。
 1、当局は108.5mmの豪雨が滅多に発生しない異常気象と捉えているか、それとも今後例年のように頻発する可能性があると捉えているか、そのどちらでしょう。2番目、現状の豪雨対策の雨量想定とこの108.5mmとの間にはかなりの開きがありますが、どのような対策でその差を埋めようとしておられますか。
 さらに、今の2番目に関してのこれは提案です。去る9月4日の豪雨のときに、市内では巨大なアスファルトがぴったりと地面を覆い、行き場を失った豪雨が道路に流れ込み、道路が川状になって、あたかも平地へ逆流するかのように住宅に押し寄せました。車両の通過はさらに追い打ちをかけ、かき出してもかき出しても逆流してくる状態を生み出しました。これらのお話をいろいろな方々からお聞きしている中で、ある方が、うちの裏が空き地だったけど、アスファルトがされていなかったおかげで流れ込みが少なかったとおっしゃいました。排水能力向上のため、さまざまな施策はあると思いますが、地下へ浸透していく自然の力をかりることで、大きな災害を中規模な災害へ、中規模の災害を小規模の災害におさめていくことができると考え、大規模駐車場に雨水浸透式舗装の導入を提案いたします。
 参考のため、お手元に市内3ヵ所の駐車場の写真を配付させていただきました。1)は、株式会社りゅういきという小さな事業所ですけれども、上石津町にございますが、平成9年5月に開業以来、16年目が経過している駐車場です。その下はそのクローズアップの地面です。2)は、ショッピングモール・アピタの駐車場の一部です。ここは平成19年10月の開業以来、6年経過しております。3)は、大垣市南部給食センターの駐車場の一部でございます。これは平成22年9月の開業以来、3年が経過しております。これらを見ると、土の浸透性を確保するために、土をある程度ふかふかにしておくために、自動車の加重はコンクリートや強化プラスチック構造で受けとめる必要があるとわかります。しかし、いずれも特殊な内容ではなく、20年近く前から一部民間企業などでは取り入れられているもので、今すぐにでもできる対策として大規模駐車場に雨水浸透式舗装の導入を提案いたします。もちろん、全ての駐車場を更新せよと言っているのではありません。専門家の知見を求め、少しでも改善していくことを提案するものです。本市の見解をお伺いします。
以上で1回目の質問を終わります。

◯議長(林 新太郎君)
市長。

◯市長(小川 敏君)
大規模駐車場に雨水浸透式舗装の導入について御答弁申し上げます。
近年、地球温暖化などによる異常気象が多発しております。特に集中豪雨につきましては、気象庁の観測統計によりますと、アメダス1cm点あたりで時間雨量80mm以上の降雨回数が、30年ほど前に比べまして約1.8倍に増加していることから、今後も時間雨量100mmを超える局地的豪雨の発生を懸念しているところでございます。
現在、本市の治水事業といたしましては、時間雨量56.9mmに対応する大垣市排水基本計画に基づき、浸水対策10ヵ年整備計画により、排水路や排水機場の整備、小中学校グラウンドに雨水を貯留するなどの施設整備を鋭意進めているところでございます。
さらに、治水計画以外にも雨水の流出を抑制する対策を進めており、公共施設の新設や更新にあわせまして、雨水貯留施設を大垣駅北自転車駐車場や(仮称)北幼保園などで整備をいたしております。また、市街地の歩道や奥の細道むすびの地、江東地区センターなどの駐車場におきましては浸透式舗装の整備をしており、民間開発に対しても流出抑制対策のお願いをしております。
引き続き、安全・安心のまちづくりのため、治水施設の整備を推進するとともに、より一層雨水流出抑制対策を進めてまいりますので、御理解いただきますようお願いいたします。

◯議長(林 新太郎君)
5番。

〔第5番 田中孝典君 登壇〕

◯第5番(田中孝典君)
 ただいま市長の答弁がありましたけれども、実は通常業務として、いわゆる排水事業として非常に熱心に市として取り組んでいただいている、担当部局が一生懸命やってくださっているということには非常に感謝しております。ただ、今回私は防災事業としての取り組みを新たに付与してはどうかという提言をしたつもりでございます。
 防災は当然、行政だけでできるものではありません。雨水浸透式舗装は当然コストを押し上げます。その上昇分が災害対策費用となります。防災部局で雨水浸透式舗装などの助成制度を設け、ある程度のインセンティブをもとに、民間事業者におけるこうした取り組みを私は加速する必要があると思います。公共適地、公共も広い駐車場を持っておりますので、またその中には雨水浸透に適した駐車場があろうかと思います。そうした公共適地における積極的導入はもちろんのこと、この民間の取り組みを加速する補助金や助成金等の制度設計を求めるというのが私の提言でございます。災害対策、防災事業としてのこの雨水浸透式を、民間が容易に取り組めるように制度設計をするつもりはないか、改めてお伺いをいたします。

◯議長(林 新太郎君)
市長。

◯市長(小川 敏君)
ただいま御質問の民間の雨水流出抑制対策につきましては、民間でも公共と同じように大切な課題であると認識しておりますので、今後研究させていただきたいと思います。

田中たかのり
大垣市議会議員