元対馬市議会議員

脇本ひろき

HIROKI WAKIMOTO

脇本ひろきの政策
VOL.4

議員活動報告書NO.4

多くの市民の皆様のお陰様で市議会議員となり、二期8年間一生懸命活動して参りました。皆様のご支援ご協力に対し、厚く御礼申し上げます。

本報告書は、二期目の活動を中心に今回も、初出馬時に皆様にお届けしたチラシ『対馬近未来予想図』に掲げた5つの項目について、どのような取り組みを行ったかをご報告いたします。

一期目の活動につきましては小職HP [ 脇本啓喜  検索 ]⇒[過去の履歴]⇒「VOL.1」,「VOL.2」をご参照くださいませ。

二期目前半は、厚生常任委員長を拝命しました。従来、法改正に基づく対応をすることが主な役割であるとの印象が強かった厚生常任委員会ですが、対馬市の課題解決に向けて、新たな取り組みを提案して参りました。例えば、閉鎖が懸念されるへき地保育所の代替保育として、都市部の待機児童対策に活用されている保育ママ制度を導入することを提案し、行政視察を行なう等調査研究を実施しました。また、子育て支援策の一環として、子どもの医療費無料化(一部負担あり)を要望し、平成28年度より実施を実現しました。

市議会議員一人でできることは限られていますが、地元選出の国会議院議員、県議を通じ、国や県と折衝いただいた案件が、いくつも実現したり、好転しました。先生方のご尽力に対し、改めて深く感謝申し上げます。今年の4月からは、国境離島新法が施行され、今後はこの法律を活かしていくことが我々に求められています。今後も、市民の声に傾聴し、多岐にわたる調査研究を実施するとともに活発な議論を起こし、市政に新風を吹き込み続けていきたいと存じます。

(本報告所にかかる費用は、政務活動費より支出いたしました。)

【1.対馬島内の均衡ある発展に努める】

※比田勝港を国際線、厳原港を国内線の中心とする旨の6町合併時指針の早期実現

H21.9議会
比田勝港におけるCIQ常駐拡充の促進を要望。
JRビートルによる釜山~比田勝~博多間の国際線国内線混乗航路開設を提案。
◎CIQ拡充については、徐々にではあるが職員の増員や、出入国審査ブースの増設を実現。今春より、入管職員の比田勝宿舎が整備された。
◎混乗航路開設は、法律的にはほぼクリアされ、九州郵船との共同運航にかかる折衝等を残すのみで、実現目前となっている。

H23.9議会
 「(旧)比田勝港国内ターミナルの大改修案」に対し、将来を見据え新築に方針転換を提案。
◎規模設備とも不十分ながら新築実現。初当選直後に網代側への国際線移転を何度も訴えたが、方向転換できず、今でも残念でならない。

H29.3議会
比田勝国際ターミナルと海上保安署の海水面を埋め立て、CIQ事務所入居ビル建設を提案。

※比田勝港における高速船の休航、フェリーの小型化による北部市民の不利益解消

1)住民の交通利便性の確保

H25
◎フェリー絆のリプレイス事業同様フェリーげんかいの割引を市単独予算で補填要望し実現継続中。

2)物流大改編による経済浮揚

H28.6議会
厳原港には保税蔵置場が(整備でき)ないので、貿易の発展は困難。全国の離島で厳原港は唯一の開港であり、一島に二つの開港要望は厳しいのではないか。厳原港の開港を返上しても、現状の比田勝港同様の手続きを取れば人の出入りには支障はない。日本で最も海外の貿易港に近い港である比田勝港の地の利を最大限に活用すべきだと主張。

H29.3議会
H28.6議会に続き、首都圏や関西等の飲食店向け小口発送している鮮魚等を、韓国へ対馬から直接国際郵便小包で発送する方法を提案。釜山では多くの魚種が本土より高値で販売でき、釜山は世界で第3位の貿易港であり、韓国以外の外国への販路も期待できる。

【2.核関連施設の党内設置に断固として反対する】

核のゴミ最終処分場候補地として挙げられている状況は変わりなく、全国の同志と連絡を継続中。

【3.対馬の特性を活かせる産業を発掘し、育成することで雇用の維持拡大を図る。】

H23.11
◎観光客向けWi-Fi環境整備を要望し、厳原と比田勝市街地を中心に設置実現。

H26.9議会
対馬市の雇用の現状を調査研究し、後継者のいない黒字企業のM&Aによる吸収存続、資格や技術習得を商工会等を通じて促進させることで雇用のミスマッチの解消を図ること。建設業の労務単価の隣県との格差是正を県に要望し、労働力の流出を止めること等を提言。

H29.3議会
◎対馬版観光DMO構築(「観光地経営」の視点に立った観光地づくりを担う組織)の必要性を提唱。手始めに、トレッキングやサイクリングの島内ルール策定を民間主導で推進すること等を提案。トレッキングルールづくりは要望に副って進捗中。

【4.住民自治理念の醸成、普及に努め老若男女が協力し協働創造型まちづくりへの転身を図る】

※各種ボランティア団体等のネットワーク化を図り、負担と充実感の分かち合いを推進する。

H25.~
『美しい対馬の海ネットワーク』を設立(現在一般社団法人化進行中)。『ふるさと清掃運動会(王貞治代表)』と対馬市の三者主催で「日韓海岸清掃フェスタIN対馬」を開催。4年間、単なる漂着ごみ回収に止まらず、ごみ削減啓発、日韓交流ボランツーリズムを実施。(HP.VOL.15、脇本ひろきの政策)

H29.3議会
H25.~議会改革特別委員会の設置を提案。H27年特別委員会を設置。議員定数削減2名、議会運営に係る3件の改正を実施。H28.3議会で、議会基本条例調査研究特別委員会を設置し、努力義務にとどまり、具体的な内容に欠ける不十分な内容ながら、条例成立。

H25.9議会
◎行政が保有する膨大なデータ(ビッグデータ)を、行政がより有効活用すること。また、営利、非営利目的を問わず、市民が二次利用可能な状態に加工し、活発な相互運用(オープンデータ化)の推進を提言。

H26.9議運
◎島内各種NPOや任意団体、商工会青年部等、若い世代の交流の場と予算確保を要望。H26年末に実現。

H28.12議会
H27.9議会に続き、過疎化、市職員削減等により、従束通りの行政サービスが質量共に確保困難となるため、「新しい公共」の概念の浸透を図ること。公共サービスの適切な民間移譲の推進を提言。(HP.VOL30)

【5.子供の健全育成、生活弱者の支援に注力し、豊かな教育・安全な福祉の充実発展に努める】

※国際友好都市にふさわしい、広い視野を持った平和、歴史教育の普及に努める。

H28.9議会
  ◎H27年にスクールソーシャルワーカー、スクールカウンセラー不足(偏在)を県議の支援を受け年度途中に予算増額、新年度も市単独予算を含め増員させた。更なる増員と有効活用体制の構築を要望。

H27.10総委
◎「朝鮮通信使」をユネスコ世界記憶遺産登録する運動を全島的な気運に盛り上げるため に、中世の「出島」とも言える上対馬町矢櫃の通信使等の停泊港湾遺跡で総務文教常任委 員会で現地調査を実施。

H27.12全協
◎県警対馬南署の石塀の改修に際し、ブロック塀への変更を中止し、原状回復に向けた、市議会の要望書を関係部署へ提出することを提案。後日県警より元の石塀とする旨の回答を得て復元工事へ方針転換、復元済み。

H28.9議会
 ICT(情報通信技術)を活用した学校教育の充実(Wi-Fi環境の充実、全児童生徒へのタブレット貸与、電子黒板の全校設置等)を促進するよう要望。ESD教育(持続可能な開発を実現するために発想し、行動できる人事を育成する教育)の積極的推進を図るために、アクティブラーニング(従来の詰め込み式暗記重視、知識偏重の受動的授業から、児童生徒が主体的、能動的に学ぶことを求める教育)の実践普及が必要と言われています。これらの取り組みにはICTの活用が有用とされている。

※病院・診療所体制の維持・存続。および介護支援体制の充実に努める。

H25.11厚委
◎都市部で待機児童対策として活用されている「保育ママ制度」の市内へき地保育所代替制度としての転用を提言。(HP.VOL27)

H26.12議会
◎対馬いづはら病院跡利用の進捗状況を報告。その後,適正規模の診療所開設を提言。現在、当初小職が主張した在宅療養支援拠点化に方針転換中。(HP.VOL29、VOL30)
◎広範な移動を強いられる介護認定員の処遇改善を要求し改善。

H27.
◎子供の医療費無料化の早期予算化を要望しH28年度から予算化を実現。

H27.3
◎地域包括ケアシステムの早期構築を再提言し、プラン策定の促進が図られた。

H27.12議会
◎比田勝認定こども園の開設にあたり、通園路の危険性除去と第二園庭の完成を待っての移転を要望。 H28.8幼稚園単独移転、H29.4二保育園も移転することへ方向転換実現。

H28.12議会
対馬版CCRC(継続的な高齢者たちの共同体)整備を提案。特に島内の不便な地域の高齢者を対象として、元気なうちに移住し、必要な時に医療と介護や生活支援を受けられる場所を準備しておくことを提唱。

H29.3予算委
◎H26年度特養の民間移譲の際、決定時期が遅く移譲先の人材確保等に大きな障害となるとし、スケジュールの前倒し化を要望。従来と比較し役半年前倒しとする方針転換実現。

※子供と高齢者の生活圏内移動手段の確保に向け、官民一体となった取り組みを推進する。

H27.7
◎増加する韓国人観光客による1日フリーパスを活用してのバス利用が急増し、新病院へ遠方より通院する患者が座席を確保できないケースが頻発したため、従貫線車両に外国語表記も施したシルバーシートの増席を要望。翌週実現。
◎東部中東小スクールバスへの一般人の混乗区間延伸と従貫線との乗り換え利便性の向上を要望し、H28年度より実施。

(文責:脇本啓喜)

脇本ひろき
元対馬市議会議員