元対馬市議会議員

脇本ひろき

HIROKI WAKIMOTO

脇本ひろきの政策
VOL.1

脇本啓喜 議員活動報告会(前期2年間分)

<上地区>
とき:平成23年5月27日(金)19時から
ところ:上対馬総合センター2階 第1・第2研修室

<下地区>
とき:平成23年6月3日(金)19時から
ところ:対馬市交流センター3階 大会議室

一昨年5月、多くの市民の皆様にご支援を賜り、市議会議員に初当選させていただき、早くも二年が過ぎようとしております。初めての議員活動で不安もありましたが、若手議員を育てようという諸先輩方からの励ましの意味もあって、三年目からは産業建設常任委員会と国県道路整備促進特別委員会の二つの副委員長を拝命することになりました。

選挙前から始めた朝のあいさつを週に一度は続けています。子供たちから元気なあいさつをもらうと、パワーが湧いてきて、初心を忘れず頑張ろうと思わせてくれます。

さて、私は市議選前に「対馬近未来予想図」という政策目標を作成し、皆様にお届けしました。本稿では、その目標達成に向けて、どのような活動を行ったか、主に7回実施した一般質問をベースとして、項目ごとにご報告します。

報告会当日は、本稿の内容以外にも、現在取り組み中の下記の案件を中心にお伝えする予定です。お忙しいとは存じますが、市政への関心を深めていただき、市民協働のまちづくり実現に向けて、皆様の貴重なご意見をお聞かせ頂きますようお願い申し上げます。

Ⅰ 対韓国貿易案件
       1.オガ粉製造と対馬エリンギ工場誘致
2.木材輸出

Ⅱ 磯焼対策(鉄炭団子)

Ⅲ 漂流漂着ゴミ対策

Ⅳ 国際航路問題

Ⅴ トリマラン就航推進

Ⅶ 有害鳥獣対策(破壊的漁法対策)

Ⅷ まちづくり(上対馬推進会)

1.「対馬島内の均衡のある発展の実現に努める。」について

※比田勝港を国際線、厳原港を国内線の中心とする旨の6町合併時指針の早期実現を図る。

21-9 議会
◎比田勝港CIQ常駐・拡充促進事業について、植物防疫職員控え室設置などCIQ施設整備を要望
実施:H21年に植物防疫職員控え室を市は新設整備した。
◎JRビートルの比田勝港寄港による国内国際線混乗運航を提案

21-12 議会
◎JRビートル「比田勝‐釜山」間恒常的運航による、島内をめぐる8の字回遊ルート構想を提案
◎新上五島町の傭船契約を参考に、対馬市も国際航路の自主的開設を提案

22-6 議会
◎国際友好都市実現に向け、(株)対馬国際ラインの今後の方向性を質問
新事業の着手(大亜高速以外からの保険料確保や免税店の経営など)なしには経営は困難であることを主張
答弁:第三セクターとして当初の目的(国際定期航路の開設)は達し、役割は終えている。 H24年度には解散するための諸準備、H25年3月までに解散し、その間に民間法人へ経営移行する計画である。
再質問:解散するなら退職金があるうちに早く解散する考え方も提案

22-12 議会
◎韓国政務調査で面会した巨済市長の、対馬との国際航路開設への熱意を紹介し、大亜高速1社独占から複数業者にし、競争を起こすことを提案

※高速船の休航・フェリーの老朽小型化による北部地区住民の不利益解消を図る。

1) 住民の交通利便性の確保策

21-12 議会
◎JRビートル比田勝寄港による国際線国内線混乗特区の実現推進を要望
答弁:11/21に、対馬市として内閣府宛混乗特区申請の相談を行った<長崎新聞 H21.12.8>
◎高速アルミ三胴船(トリマラン)の就航について特別委員会で調査・研究
・壱岐対馬フェリー社長、(株)市民フェリー壱岐・対馬代表を招聘(H22.12)
・九州郵船社長等を招聘(H23.3)

2) 物流大改編による経済浮揚策

22-6 議会
◎対馬の貿易の現状を分析し、貿易活性化について質問
・輸出額の大幅増は船舶や精密機械輸出の保険料回避が理由であり、実質の伸びなし
・タックスへブンを参考としたインシュアランヘブン構想を立案し紹介
◎市長の6月末訪韓予定の目的を質問
答弁:大亜高速就航10周年の御礼と姉妹縁組影島区長再選祝いである。

22-9 議会
◎貿易促進に向けた今後の取組みについて質問
①国際航路の港湾及び空港の整備指針について
答弁:政府は港湾整備を選択と集中するとの方針であるが、厳原港はもれた。
よって、厳原港の整備は困難であるが、前原(前)国交相に直接陳情している。
②比田勝港へのCIQ常駐拡充について
答弁:九州管内の枠があり実績が上がらなければ困難である。
正月年頭市長挨拶:比田勝港を貿易の中心港として整備したい。
③ 江戸時代の対馬藩の貿易品目変遷を紹介(牛皮革加工など)
実施:H23年I・Uターン職員募集によりイノシシ革加工職員を雇用した。

23-3 議会
◎国際交流拠点整備について質問
①対中国木材輸出事業の進歩状況について
答弁:3月末、日中林業トップ会談が開催予定であり、中国から6名が 3月26日に対馬の間伐現場を視察予定である。(震災の影響で中止)
②国際交流拠点港湾整備の状況について
③比田勝港湾整備促進協議会などの委員選定について
答弁:協議会にオブザーバーとして、ステイクホルダーを招集しても良い。
④不開港舟志、峰港湾の利活用について
答弁:活用実績の条件を満たさなければ、国への整備要望は困難であるが、対中国木材輸出が動きだせば実績条件を十分クリアできるはず。並行して要望は行う。

2.「高レベル放射線廃棄物最終処分場をはじめとする核関連施設の島内設置に断固として反対する。」について

21-5 東京対馬会
◎当該問題を説明し、「核のゴミと対馬を考える会」への募金を依頼

21-9 議会
◎高レベル放射性廃棄物最終処分場の誘致について反対を主張
答弁:基本的に“誘致は時期尚早”との考えに変わりない。<長崎新聞H21.9.15>

21-12 講演会
◎藤田祐幸氏講演会に実行委員会メンバーとして参画 (於:中対馬開発総合センター)

現在
◎小出裕章氏(京都大学原子炉研究所)の再講演会を検討中

3.「対馬の特性を活かせる産業を発掘し、育成することで雇用の維持拡大を図る。」について

※対馬の特性を活かした地道な島興し

22-6 議会
◎企業誘致や観光客誘致の進歩状況について質問
答弁:成果が上がらない理由は、専ら国内経済の問題が大きい。
再質問:前回の議会で本土向け輸送コスト・時間の劣性が理由として挙げられていたが、朝鮮半島方向を向けばどこよりも優位であり、韓国向け貿易の推進を要望

22-9 議会
◎新規ビジネス応援事業補助金制度の抜本的見直しを要請

22-12 議会
◎貿易振興に向けた取組みについて質問
・訪韓調査を踏まえた「環境保全と貿易振興の相乗効果プロジェクト」を提案
(対馬木材の輸出の件、オガ粉の輸出の件、キノコ工場誘致ほか貿易品目開拓の件)
答弁:先ず実績を積まねばCIQ拡充やインフラ整備の要望は困難であるため、対馬から中国へ直接木材輸出を検討中であるが、尖閣問題で中断している。<長崎新聞H22.12.9>
再質問:実績をつくるためには貿易インフラの環境整備が必要であり、対馬市が目指すべきゼロミッション事業に資する事業でもあるので再検討を要望

※基幹産業である水産業を再興すべく、破壊的漁法船団の実効のある規制実現にむけて、地元選出県議・国会議員の協力を得て操業区域の後退・魚種制限の厳正化を迫る。

当選直後~
◎永留(前)県議に資料を頂き勉強し、県議会でも取り上げてもらうよう依頼、坂本現県議にも依頼中

22-3 議会
◎海洋保護区設定について質問
・上対馬町漁協の漁民代表が破壊的漁法の見直しについての要望書を赤松農水相宛に提出(H22.1.23)
・中村現知事と対馬市議有志の会が海洋保護区設定について政策協定を締結(H22.2.8)
◎磯焼け対策として、鉄炭団子活用を提案し、考案者である杉本氏の講演会開催を要望

22-4 個人報告会
◎海洋保護区設定に向けた市の取組みについて説明

22-12 議会
◎森里海連環学への取組みについて質問し、再度杉本方式の検討を依頼
答弁:市民がEM菌活動に取組んでいる機運を盛り上げたいため、複数の手法を実施すると取組みが中途半端になる。
再質問:この方式は、離島漁業再生支援交付金の本来の趣旨も合致しており、再検討を要望

23-4
◎NPO森里海再生協議会に主催を依頼し、杉本氏講演会を企画
(全島の漁協や小中学校に依頼し、カイロを大量に回収できたが、都合により7月に延期)

※顧客ニーズに対応した観光事業の展開を計画的に執行する。

21-12 議会
◎上対馬荘の民間譲渡案の問題点について質問し、譲渡への準備不足を主張
(公募引受先の限定突如撤廃、政治倫理条例関連、選定基準設定遅滞、建物無償譲渡の法的根拠不備、 拙速な決定)

22-3 議会
◎対馬のPRに向けたメディア戦略を提案
(ラジオCMの継続要望、フィルムコミッション提案:武雄市の例など)
◎観光ガイド養成事業の継続的支援要望(自らも講座に参加中)
◎観光客向けトレッキングコースの開拓を報告(比田勝八十八カ所、権現山コース)

22-6 議会
◎観光案内版の適正化を要望
◎国際ターミナル使用料徴収について質問し、料金増額や券売機の設置を提案

4.「住民自治理念の譲成、普及に努め老若男女が協力し協働創造型まちづくりへの転身を図る。」について

21-7 講演会
◎雲仙市のまちづくり活動家である松本由利氏を招き、「まちづくり報告会」を上対馬推進会メンバーとして開催

現在
◎上対馬、上県のまちおこし団体の連携を図るべく調整活動中
(とんちゃん部隊、舟志自然の森学校、トレッキングコース、グラスボート、対馬やまねこ米、北対馬観光ガイドの会、他.)

※各種ボランティア団体等のネットワーク化を図り、負担と充実感の分かち合いを推進する。

従来より継続
◎海岸漂着ゴミ清掃組織NPO法人対馬の底力の活動へ積極的に参加中

21-5 東京対馬会
◎海岸漂着ゴミ問題について説明し、NPO「対馬の底力」への募金を依頼

23-3 議会
◎海岸漂着ゴミの回収について質問
・地域グリーンニューディール基金事業の取組み状況について質問し、今後の課題及び解決策について 長大糸山名誉教授からのアドバイスを紹介。また、ボランティアとの協調不足を指摘
答弁:基金要綱の是正を国に要望し、ボランティア活動も支援したい。その回収ゴミは行政が責任を持ってもて引き取ると部長が約束<H23.3.8 長崎新聞掲載>
◎沖縄県のNPO「海LOVEネットワーク」の活動を海岸漂着ゴミ問題解決の手本にと紹介
◎回収海岸漂着ゴミの処理方法について質問
・複数の可動式油化装置を紹介(現在、市及び県が検討中)
・同様の問題を持つ自治体にも呼び掛け、処理手法のコンペを対馬で開催することを提案
答弁:検討価値あり

23-6
  ◎あじさい祭前の海岸清掃へのNPOの参加を仲介し、調整中

※地域マネージャー制度の有効活用を推進するとともに、本庁から地域活性化センターへの権限委譲と職員の出身母体帰庁を促進する。

21-9 議会
◎本庁から地域活性化センターへの権限委譲と職員の出身母体への帰庁促進を要望
◎合併特例による普通交付税算定方式の期間は、辺地・へき地に配慮した予算配分を要望
◎職員の通勤手当が他自治体より割高との批判に対し、地域マネージャー制度の円滑化と地域経済安定化及び地域活動維持に必要な措置であると主張
◎「まちづくり」は本庁主体ではなく、各活性化センターに大幅な権限委譲するよう要望
実施:H23年度より北の玄関上対馬推進会の窓口を活性化センターへ移行

21-12 議会
◎対馬版事業仕分けの実施を提案

22-3 議会
◎市職員通勤手当の大幅減額案に反対を主張
職員組合の了解なく議会に提案したことを指摘し、この減額は限界集落化を進めてしまいデメリットが多いと主張

22-6 議会
◎市長在任期間重点取組について質問
(第一次対馬市総合計画の見直し、地域マネージャー進捗状況、・対馬市森林づくり条例)
再質問:地域マネージャーは先ず「御用聞き」からすべきではないかと提案
◎市民の声をもっと生かすために市長ブログの双方向性化を提案

22-9 議会
◎職員採用と人材育成について質問し、I・Uターン職員採用の目的明確化を提案
実施:H23年に、臨時職員ながら、専門技術を持ったI・U職員が採用された。

5.「子供の健全育成・生活弱者の支援に注力し、豊かな教育・安心な福祉の充実発展に努める。」について

22-12 議会
◎上対馬・上県の霊柩車全廃案に対して反対し、上県車を共用として残すことを実現

※対馬ではPTAのAはエリアのAと認識し、子供はもちろん教職員の地域活動への積極的参加と地域住民の学校活動への支援を勧奨し、地域と学校による共育体制の構築を目指す。

活動状況
比中平和学習参加、少年の主張大会出席、中体連行事出席、中津川交流事業への参画など

22-6、9 議会
◎幼・保職員採用年齢制限緩和による正職員年代アンバランス是正について質問
答弁:採用上限年齢を30歳まで上げた。(県内他市は27歳上限が一般的)

※国際友好都市にふさわしい、広い視野を持った平和・歴史教育の普及に努める

現在
◎平和学習に「珠丸沈没事故」を取り上げることを提案中

※病院・診療所体制の維持・存続。および介護支援体制の充実に努める。

21-6 全員協議会
◎県企業団病院議員2名枠を上下各1名とするように提案し認められた。

※子供と高齢者の生活圏内移動手段の確保に向け、官民一体となった取り組みを推進する。

◎福岡行き1便に搭乗可能な早朝バス運行を実現

平成24年3月27日

脇本ひろき
元対馬市議会議員