別府市議会議員

松川章三

SHOZO MATSUKAWA

松川章三議会活動ニュース
第11号

ご挨拶

記録づくめの残暑もやっと終わり、夏バテならぬ秋バテに注意という新聞記事が出るほどの異常気象でした。

皆さんお変わりございませんか、松川章三です。

平成22年第3回市議会定例会(9月議会)も全ての議案を原案どおり承認可決し終了いたしました。

以下は私の一般質問要旨です。

《平成22年第3回定例会(9月議会)一般質問要旨》

 

ザボン園について

【問】 別府市は市内野田に広大なザボン園をもっているが、その現状について伺いたい。

【答】 敷地6.8haに晩白柚と阿久根を753本植えている。
約9000個の収穫があり、生花市場と別府市農協に4900個、年末年始の風呂用として3500個出荷している。
維持管理については男性1名、地元地区雇用の女性2名の3名体制である。
予算的には収入が約120万円で維持管理費は約340万円である。

【問】 民間に維持管理を任せることは出来ないのか。

【答】 昭和60年に市内の民間企業に民間委託を探った経緯はあるが、北側に面した急傾斜地で条件が悪いため、全ての協議者から受託の意思はないとの回答を受けた。
現在でも条件は一緒だが、委託について検討してみたい。

【問】 今、別府市が取り組んでいる食の観光で、このザボンを生かすことは出来ないのか。

【答】 ザボンは通年収穫できるものではないが、季節限定でザボンの身を利用した羊羹、ゼリー、ケーキ等の商品開発、料理の食材として、また別府の新しい観光土産として売り出したいと思っている。
現在はソフトクリームは販売されているが、今後は学校給食のデザートとして利用するよう働き掛けたい。

【問】 市営の観光ザボン園は全国的にも珍しいと思う。
市有地の遊休地を活用した新しい観光ザボン園を作り、観光客の誘致や学校教育の中の食育に生かしてはどうか。今後の市の方針はどのように考えているのか。

【答】 現在のザボン園は現状のままで存続することになっている。
新しい観光ザボン園構想については、立地条件のいい遊休地を求め、5,6年投資資金を寝かさなければならないこと等で厳しいものがある。
しかし大変インパクトがあり、観光浮揚に寄与するものと思っているので将来への検討課題としたい。

自校炊飯について

【問】 別府市では食育の観点から昨年の9月より、別府中央小学校において自校炊飯に取り組んで1年になるが、保護者・児童・教職員等の意見、感想について伺いたい。

【答】 食育の推進や米飯給食の回数を増やすことによる食材経費の軽減等を目的に、モデル校として調査研究を開始してから1年が経過した。
児童の感想は「温かくておいしい。学校で炊いてくれているので、残したらいけないという気持ちになった。」等が挙げられている。
また職員や保護者からも「別府米を使用しているので、給食指導がしやすい。家庭的な感じがしてよい。」等、概ね肯定的である。

【問】 調理側の現時点での問題点があれば伺いたい。
また自校炊飯の調査研究についての検証はどのように行うのか、併せて伺いたい。

【答】 問題点は「炊飯釜が重い、炊き立てのため釜が熱くやけどの心配がある。」
また「予想以上に炊飯器の痛みがひどく部品交換が必要である。」
検証については調査研究期間終了後「自校炊飯調査研究協議会」を設置して課題、成果等をまとめる。

【問】 問題点はあるものの評判はいい様にある。
先進地である高知の南国市の食育についての考え方は、教育長をはじめとする関係者が「子供がおいしく食べてくれることこそ学校教育」という信念のもとに推進されてきており、地域密着型の学校給食による食文化の再生・復活を目指しており、地域農業の再生にも一役かっている。
このように自校炊飯がいいことは実証済みである。
よって市内全小学校に取り入れてもらいたい。今後の自校炊飯の取り組みについて、教育委員会の考え方を伺いたい。

【答】 別府米など地場産物の活用は、地産地消の観点からも、地元の農業振興につながる。
しかしながら、投資経費やランニングコスト、また、炊飯委託業者との関係など、解決しなければならない問題が山積みしている。
関係機関、団体や業者、県学校給食会とも協議を重ね慎重に検討したい。

大分DMATについて

【問】 昨年の7月の大分県高校野球大分県大会開会式の朝、日出町の大分自動車道日出ジャンクションでバス横転事故が発生し、1人の部員の尊い命が失われている。
この事故の時に災害派遣医療チームDMAT(ディーマット)が出動しているが、このDMATとはどういうチームなのか。

【答】 平成7年の阪神・淡路大震災以降、国、地域の危機管理意識が高まり、平成17年度から厚生労働省により全国展開が始まった。
DMATとは Disaster Medical Assistance Team(ディザスター メディカル アシスタンス チーム)の略称で、災害現場に派遣される医療チームのことである。
災害医療の専門トレーニングを受けた医療スタッフ、医師、看護師等で構成され、災害発生時には被災地に出動して現場で医療活動を行っている。

【問】 チーム編成はどうなっているのか。
県下の大分DMATはどのくらいあるのか。また他県もチーム編成は同じなのか伺いたい。

【答】 医師1名、看護師1名が最小単位であるが、医師、看護師、事務職員等を増加することが出来る。
他県の編成は医師、看護師、事務職員等4名の県もあり、各県の実情に応じた編成である。
県下のチームは大分県知事が指定しており、発足時に14チーム、その後4チームが追加され、現在、18チームである。
別府市内では新別府病院、別府医療センター、鶴見病院にそれぞれ1チームある。

【問】 県下の大分DMATの出動状況はどうなっているのか。

【答】 平成21年度は41件、今年度は7月末で37件の出動。
別府市内では出動要請はあったが出動までには至っていない。
また出動内容で主なものは、交通事故、機械による挟まれ、登山中の転落事故等となっており、由布市25件、大分市5件、竹田市4件、佐伯市2件、杵築市、日田市、豊後大野市、臼杵市、中津市が各1件となっている。

【問】 災害現場では消防と医療との連携が必要と思うがどの様に取り組んでいるのか。

【答】 災害現場での連携を深めるため、昨年12月に別府市内の3チームを含む県下の大分DMAT9チームが参加して、集団救急事故総合訓練を実施した。
今後も救急救助訓練及び大分県防災航空隊との訓練に参加して、消防と医療機関との強化を図っていきたい。

公園利用について

【問】 市内にはたくさんの公園があるが、公園により利用状況が違う。
どのような利用がされているのか。

【答】 市内には大小163の公園があり、それぞれ市民の憩いの場として利用されている。

【問】 公園利用者のマナーが良くないという声をよく聞くが、管理者としてどの様に対処しているのか。

【答】 苦情の多くはイヌの管理についてである。特にフンの始末をしない、リードを放している。
またバーベキューや花火をしている等である。
対策として職員によるマナーの呼びかけや現地に行き注意をしている。

【問】 今年6月に上人が浜公園で、イヌの餌に釘を入れた物(ジャーキー)がばら撒かれ、ペットのイヌが食べた事件があったが、事件の原因は何だと思うか。

【答】 飼い主と一般利用者との間に、何らかのトラブルがあったのではないかと思われる。

【問】 このような事件をなくすためにも、またイヌと人間が仲良く公園を利用し、飼い主にマナーを守ってもらうためにも「ドッグラン」が必要ではないかと思う。
「ドッグラン」はアメリカのニューヨークにあるセントラルパークで誕生したイヌの施設が始まりとされており、犯罪対策でイヌを連れて歩く人が増え、その憩いの場として「ドッグラン」が設置された。
公園内のイヌのフンの問題もあってフェンスをつけて専用の場所とし、その中で散歩・運動をさせるといったものだったそうだ。
日本国内には自治体や民間で運営する有料・無料「ドッグラン」が655施設あり、大分県内にも9施設ある。
その数は年々増え続けている。このようなことから公園内に「ドッグラン」を設置する必要があると思うのだが、どのように考えているのか。

【答】 「ドッグラン」の設置については、設置場所や管理の在り方につき課題が多い。他市の状況等を見ながら今後の検討課題にしたい。

松川章三
別府市議会議員