渋谷区議会議員

斎藤竜一

RYUICHI SAITO

斎藤竜一の活動報告
DRAGON NEWS VOL.17

こんにちは!さいとうりゅういちです!

桜前線の北上とともに、小学校や中学校の新一年生たちの初々しい姿がとても微笑ましく思える季節になりましたが、皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。

私も3月の定例議会を終え、四年の任期のちょうど半分が過ぎました。この2年間、議会では総務委員長として運営に携わることで経験を積むこともでき、また昨年は議会を代表してリオ・パラリンピック、ロンドン市を視察する機会をいただくなど精力的に公務に励んでまいりました。地域においては、イベントや諸会議に参加させていただき、皆様からの要望などを伺うなかで町会や商店街などの活性化にも力を注いでまいりました。

前にもお伝えしましたが、渋谷区は昨年10月に20年ぶりに「基本構想」を策定いたしました。「ちがいをちからに変える街」の理念のもと、2020五輪パラリンピックや渋谷駅周辺の開発など生活環境が著しく変わる未来を見据えたビジョンを掲げ、また、政策分野別に定めた7つの未来ビジョンを着実に実現させるため、2月には「渋谷区長期基本計画」と「渋谷区実施計画2017」も策定されました。

そのようななか、渋谷区全体の構想とは違った、地域それぞれの課題も山積しております。渋谷の未来もしっかりと見据え、一番身近な存在としてそれらの課題にも全力で取り組んでまいります。

地域コミュニティの活性化

3月に行われた第1回定例議会で、「渋谷区新たな地域活性化のための条例」が制定されました。

我が会派では、昨年の第4回定例議会の代表質問において「町会は、加入率の低下や担い手不足などの問題を抱えるが、防災・防犯・交通安全等、安全で安心なまちづくり、また五輪パラリンピックの機運醸成のためにも、町会の役割は大変重要である」と提言し、町会・自治会の位置づけを明確にするための条例制定、無関心層に対する町会などへの加入促進、町会などが実施するコミュニティ活動への助成を求めました。

今回の条例制定は、この提言を受けてのもので、29年度から町会・自治会をはじめとする地域共同体への人的・物的支援が実施されます。加えて、退職世代や日ごろ関わりを持ちにくい若年層の方々の参加を促進するための「地域デビューマップ」の配布も始ま ります。

町会などの関係者の皆さんの負担を少しでも軽減できるよう、進捗状況をしっかりと見極め、これからも提言してまいります。

平成29年度予算が決まりました!

3月に開催された第1回定例議会において、本年度の予算が議決されました。

前面でもお伝えしましたが、渋谷区は昨年10月に「基本構想」本年2月に「長期基本計画」と「実施計画2017」が策定されており、それらを実現するための第一歩となる予算になります。

一般会計の歳出・歳入予算額は926億5千万円余、これに国民健康保険や介護保険事業の三特別会計495億6千万円余を加えた総額は、前年に比べて6・9%増の過去に例をみない大型予算になっております。

国際情勢や日本経済の先行きは依然として不安定な中、将来的にも人口の減少などでの税収減、高齢者をはじめとする区民福祉への歳出の増加は避けて通れず、今後も相応の原資を確保しなければなりません。そのようななかでの予算となりますが、現在の手厚い福祉や教育など、しっかりと維持することを第一に、将来に不安を残さないよう取り組んでまいります。

主な事業としては、喫緊の課題として待機児童対策が挙げられます。

今年度も10月に開設予定の「まちのこども園代々木公園」など認定こども園2園、認可保育園6園、で809人の定員増を図るほか、待機児童を対象に、児童の居宅で保育する居宅訪問型保育事業(ベビーシッター派遣)を開始し、またやむをえず認可外保育施設を利用されている方への保育料の助成を始めます。

高齢者福祉の分野では、来年五月に開所予定の、特別養護老人ホームを含む「旧本町小学校跡地複合施設仮称)」の完成に向けての最終的な整備や、「高齢者ケアセンター」を同じく特養を含む施設へ建て替えるための整備が始まります。また、認知症対策として、従来の高齢者見守り対応事業をさらに強化する「SOSネットワーク事業」を開始し、また認知症相談協力医システムを構築することで初期対応の強化も図られます。

教育の分野では、区内全小学校・中学校において、児童・生徒・教師に1人1台タブレット端末を配備するなどICT教育を推進し、また全小学校の通学路に1校あたり5台の防犯カメラを設置し児童の安全を確保いたします。また、原宿外苑中学校をグローバル人材育成重点校とし、特色ある学校づくりを推進いたします。

五輪パラリンピックに向けては、競技会場周辺の暑熱対策を目的とした遮熱性舗装の整備を実施し、また歩行空間の確保など生活環境を向上させるため、無電柱化を進めます。その他にも、電車やバス路線網を補完する交通対策として、気軽に自転車を借りて、返却することができるシステム(コミュニティサイクル)を整備します。

主な新規事業を挙げてみましたが、区民の安全・安心を守り、暮らし続けていける渋谷の未来を見据えた事業がこの他にも数多く盛り込まれています。そのひとつひとつの執行状況を丁寧に確認し、また新たな提案をしていくために、これからも一番身近な場所で皆様からの要望を伺い、真摯に取り組んでまいります。

斎藤竜一
渋谷区議会議員