富士見町議会議員

小林市子

ICHIKO KOBAYASHI

小林市子議員へのインタビュー

国政との違いについて(有権者が地方議員に期待されている事柄とは)

記者 国政との違いとして、有権者が地方議員に期待されている事はどのような事柄だと思いますか。

小林市子議員 国の政治と地方の政治が、今噛み合わない状況を迎えていますよね。地方では、人口減少で集落が成り立たなくなって来ています。深刻な問題です。農業では食べていかれないからと、後継者はサラリーマン化し、山林や農地の荒廃地化が追い討ちをかけています。国政は地方の現状にもっと目を向けるべきだと思います。 地方議員としては、小規模農家が担っている農業や自然、景観等の環境をどんな支援をすれば存続できるのか、仕組みや方向性を出すことでしょうね。

富士見町で今、一番問題だと思われる事

記者 富士見町で今、一番問題だと思われる事は何だと思われますか。

小林市子議員 教育、福祉に関する事が1番でしょうが、町の観光リゾート開発が平成14年度に約60億円の累積赤字・借入金を抱え、パノラマスキー場の再建計画を打ち出し、その後2度の支援策を図ってきましたが、税金を投入し続ける存続策では解決しない問題があります。

その問題に対する具体策

記者 現在、小林町議がその問題に対して具体的に取り組んでいる事があればお聞かせください。

小林市子議員 昨年新町長が誕生して、公約の一つにパノラマリゾートの再建をあげて当選しました。そこで、町の基金を崩し、10億円を貸付けると言う提案が臨時議会でありました。公社が金融団に借りている15億3千万円を軽くすると言う考えでした。8対2で議決されましたが、町でパノラマリゾートの施設を買い取った借金の起債がまだ18億円残っているので、利率の高い起債の返済が優先だろうと、反対討論をしました。開発公社の支援が観光開発になくてはならないという考え方を、徹底分析して、最悪の事態を迎えた時の状況をシミュレーションしてみようと取り組んでいます。

議員活動報告

記者 小林町議は現在議員としての活動報告は、どのような方法で行なってらっしゃいますか。

小林市子議員 地元学を用いた地域の宝探しのような調査を基に活動しています。ステップアップゼミ、御射里の会と言った活動組織を軸にコミュニティ・ガーデンと言う地域の人たちが、交流できるエリアの環境保全などに関わっています。最近では、老若男女が集う居場所、元JAの空き部屋を借り、改修しサロン・えんがわを立ち上げました。

記者 ありがとうございます。

若い有権者が政治に興味を持ってもらうための工夫

記者 若い有権者の方々に政治に興味をもってもらうためには、小林町議は何が必要だとお考えですか。

小林市子議員 そうですねぇ。便利で快適な暮らしの中で、若い有権者は政治にどの位関心がありますかしら。若い世代と真剣に政治について議論する機会は、ほとんどありません。関わりがあるとすれば、ステップアップゼミや御射里の会の活動を通して、東京農工大大学院千賀研究室の研究生や大学生が、フィールドワークとして、御射山神戸に調査に入ったり、我々の活動の支援先であるTOTO(株)の会社の社員の方々が、活動のボランティアで関わって下さることで、その方たちは、しっかりした意見を持っていらっしゃいますね。

記者 ありがとうございます。

支持者へのメッセージ

記者 最後に支持者にお伝えしたいメッセージがあればお願いいたします。

小林市子議員 富士見町に住んで良かったと言える町にするには、自助、共助、公助の考えをそれぞれが自覚する事でしょうか。今出来るときに、出来ることを、出来る人がする社会の仕組みを準備しておきましょうと伝えたいですね。

記者 ありがとうございました。

小林市子
富士見町議会議員